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【海外発!Breaking News】電子タバコが原因か 10代少女、肺疾患で生死の境をさまよう(米)

TechinsightJapan / 2019年9月3日 21時30分

【海外発!Breaking News】電子タバコが原因か 10代少女、肺疾患で生死の境をさまよう(米)

昨今は電子タバコが広く普及し、欧米では10代の若者が使用することも珍しくないという。このほどアメリカで、電子タバコを3年間吸い続けていた少女が肺に深刻なダメージを受けて生死の境をさまよう経験をした。『New York Post』『fox13now.com』などが伝えている。

米ユタ州に住むマディー・ネルソンさん(Maddie Nelson、18)は、3年前から電子タバコをほとんど毎日のように使用していた。初めはニコチン含有ゼロのものを吸っていたが、その後ニコチン3ミリのものに増やしていったそうだ。彼女は「高校の誰もが電子タバコを吸っていた」と話している。

しかし今年の初め頃、マディーさんは食欲が無くなり、食べたものを吐いてしまうようになった。さらに7月27日の深夜に吐き気や嘔吐、背中の痛みに加え高熱のため病院に入院した。

マディーさんは深刻な急性好酸球性肺炎と診断され、炎症を起こした肺の中に多数の白血球の一種(好酸球)が浸潤して肺内部に液体が溜まっていた。X線検査でマディーさんの肺を確認した医師は「今まで確認した胸部X線検査の中でもっとも酷い症例だ」と驚いたという。

入院後もマディーさんの症状は悪化する一方で、遂には自分で呼吸することができなくなった。そのため7月31日に集中治療室に移され、人工的な昏睡状態に置かれて人工呼吸器を装着された。その間も炎症に対処するためにステロイドを投与し、体内に必要な酸素が送られた。

幸いにもその後の検査結果により回復しつつあることが分かり、マディーさんは8月3日に昏睡状態を解かれ、意識を取り戻した。しかし彼女は今も完全とは言えない健康状態とのことだ。

マディーさんの処置にあたった医師は「電子タバコによるものでしょう。電子タバコの蒸気を吸い込むことは、肺の中で細菌が繁殖しやすい状況を作り出し、その結果、感染してしまう可能性が高くなります」と語っている。

また同じ時期にイリノイ州で亡くなった男性が、電子タバコによる肺疾患で初の死亡者ではないかと言われている。『CNN』によると、米疾病対策予防管理センター(CDC)の報告では電子タバコが起因と思われる重篤な肺の病気を患った人は22州で193人が確認されたと伝えている。

このたび死の淵をさまよったマディーさんは「2度と電子タバコは吸わない」と決心したそうだ。

画像は『New York Post 2019年8月30日付「Utah teen was left in coma after developing lung disease from vaping」(Facebook/Gofundme)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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