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【海外発!Breaking News】毒蛇から飼い主の息子を守ったピットブル、自らの命と引き換えに(米)

TechinsightJapan / 2019年9月30日 16時51分

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攻撃的な性格で飼育が禁止されている国もあるほど、負のイメージが先行しがちなピットブル。しかし米フロリダ州の‟ゼウス”という名のピットブルは、勇敢で忠誠心が強かった。そのゼウスが今月24日、自らの身を挺して毒蛇から飼い主の家族を守り死亡した。

フロリダ州サムター郡在住のゲイリー・リチャードソン一家が飼っているピットブル‟セガ”に今年1月、‟ゼウス”が誕生した。子供が4人いる一家は小さなゼウスを家族同様に可愛がってきたが今月23日の午後6時15分頃、ゲイリーさんの息子2人と一緒に自宅外にいたゼウスに悲劇が起こった。

オライリー君とオリオン・リチャードソン君はこの日、ゼウスと外で遊び、水場で犬用のウォーターディッシュを洗っていた。すると突然、そばにいたゼウスがオライリー君のすぐ後ろにいた何かに飛びかかり、口で掴むと激しく振りまわし始めたのだ。2人はそれがヘビだとは気づかなかったが、その直後、ゼウスの様子がいつもと違うことに気付いて父親のゲイリーさんに知らせた。

ゲイリーさんが急いで駆けつけると、ゼウスの顔は腫れあがり、水場のそばで頭を垂れて動かなくなっていた。ゼウスの身体を持ち上げたゲイリーさんは、腹の下に有毒のコブラ科で赤、黄、黒の鮮やかなボディを持つサンゴヘビが死んでいるのを見つけ、慌ててゼウスを抱き上げた。ゼウスは身体の4か所を噛まれ、瀕死の状態だった。

ゲイリーさんの妻ジョージーナさんはパニックに陥る子供たちをゲイリーさんに託し、抗毒素を常備しているオカラ動物病院へと車を走らせた。到着した時にはすでに午後7時半を回っていたが、ゼウスは抗毒素2バイアルを投与されると落ち着きを取り戻したようだった。ジョージーナさんはゼウスの様子をFaceTimeで「もう峠を越したようよ」と家族に知らせると、24日午前12時半過ぎに一度帰宅した。

午前6時過ぎ、妙な胸騒ぎがして目覚めたジョージーナさんがオカラ動物病院に電話をかけると、嫌な予感が的中した。ゼウスは虫の息でもう長くはないだろうということだった。ゼウスが助かるものとばかり信じていた一家6人はセガを連れて、ゼウスに最期のお別れをするために急いでオカラ動物病院へ向かった。

毛布にくるまれ病院のベッドに横たわっていたゼウス。セガはゼウスに顔を近づけてにおいを嗅ぐと、我が子の死期が近いことを悟ったのだろう。その後ジョージーナさんのそばに座ると、太ももに頭をうずめて動かなくなった。



奇しくもゼウスが亡くなった9月24日は、ゼウスが身体を挺して救ったオライリー君の10歳の誕生日だった。

ゲイリーさんは「ピットブルに噛まれたという事故をよく聞くけど、それは扱い方に問題があると思う。ゼウスは自分の命と引き換えに、息子の命を救ってくれたんだから。ピットブルほど忠誠心が強い犬はいないと思うよ」と語っている。

画像は『GoFundMe 2019年9月27日付「Zeus the Hero Pitbull Vet Bills」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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