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【海外発!Breaking News】動物園で自分の糞を食べるシマウマ 財政難でエサがなく(メキシコ)

TechinsightJapan / 2019年10月1日 21時0分

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メキシコの首都メキシコシティにある「サン・ファン・デ・アラゴン動物園(San Juan de Aragon Zoo)」で、動物愛護団体によって撮影された動画が物議を醸している。狭い部屋の中に閉じ込められたシマウマが、空腹に耐えきれず自分の糞を食べているのだ。『Mirror』『The Sun』などが伝えた。

動物愛護団体「Peludos al Aire “En sintonía por los que no tienen voz”」が9月21日に投稿した動画では、狭い部屋の中でシマウマの‟カオ(Kao)”が床に落ちた自分の糞を食べており、団体は「動物たちは飢え死にしている。もう残された時間はない。能力のない労働者を解雇して、今すぐ動物たちに救いの手を差し伸べるべきだ」とコメントしている。

同団体はカオの首に傷があり、赤い肉が剥き出たまま何の処置もされていない写真も投稿し、「動物たちは苦しんでいる。先週にはヌー1頭が死亡した。動物園の職員は、ほかにも10頭の動物が死んだと苦情を申し立てている」と明かしている。

この投稿に対し動物園からのコメントは出されていないが、2018年7月にメキシコ市長に選出されたクラウディア・シェインバウム氏は次のように弁明した。

「政府が最後に同動物園への投資、資金援助を行ったのは2000年から2006年の政権下の最初の3年間で、来年までは再開の見込みはない。現在専門家らが動物園の運営状況や、動物の虐待、健康状態などのチェックしている段階だが、緊縮財政による投資の抑制により市からの援助は今年初めに削減されている。」

シェインバウム氏は市の苦しい財政状況を認めるしかなく、動物園の運営は相当厳しいことがうかがえる。メキシコはロペスオブラドール政権になってから民間投資が落ち込んでおり、景気回復の兆しは見えていない。雇用、消費対策が優先される中、動物園に政府から救いの手が差し伸べられるのか、それまで動物たちの命が持つのか…。このニュースを知った人々からは「動物に罪はない」「今すぐ助けてあげて」「何もできずに見ているしかないのか」「人員削減をすべき」「動物園は今すぐ閉鎖すべき」といったコメントがあがっている。

ちなみに2018年には、米サウスカロライナ州で、大型犬グレート・デーンを虐待していたカップルが逮捕されている。犬は長期間水や餌も与えられず縛り付けられ、ついには自らの脚をかじるほどの状態だったという。

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