【海外発!Breaking News】皮膚が剥がれ落ちる難病の26歳女性「私の人生は偏見との闘い」 両親の愛に感謝(香港)<動画あり>
TechinsightJapan / 2019年10月22日 6時50分
「今でも私は、毎日のように『酷い痛みなんでしょう』とか、『火傷でしょう』とか、『伝染するに違いない』とか容赦ない言葉を浴びせられ、いたたまれない気持ちになります。できるだけ普通の生活をしようと努力をしているのに、私を見て悲鳴をあげたり、大声で叫んだり、逃げていく人が必ずいます。そんなふうにされると『自分はどこにいっても目立ってしまう、人とは違う存在なんだ』と痛感させられるのです。」
「それでもつらい時、苦しくてどうにもならない時に私を慰め、奮い立たせてくれたのは愛する両親でした。そして病気を理解し、支えてくれる人々のネットワークが大きな力となったのです。」
そう語るモイさんだが、実は誕生直後、難病に向き合うことができなかった実の親に捨てられている。モイさんが両親として慕うログさんとティナ・トーマスさんに初めて会ったのは生後数か月の時で、夫妻は病院で社会福祉サービスのボランティアをしていた。2人は数日おきに病院を訪ねてモイさんとの絆を深めていったが、ある日突然、モイさんが精神障がい者として転院することが決まり、養子として育てる決意を固めたという。
夫妻はその日以降のことを、このように語っている。
「モイが1歳半の時、養子として引き取る決断をしました。医師には『この子は1年も生きられないよ』と言われましたが、精神疾患がないのに人目を避けて隔離するために転院させられようとしているモイを見て、この子に家族の温かさを与えてあげたいと思ったのです。その後さまざまな手続きを経て、モイが正式に養子となったのは3歳の時でした。」
「しかしモイを育てることは偏見との闘いでした。忘れもしません。モイがまだ小さかった頃、ある女性が私の顔に唾をかけ、吐き捨てるように『その子の顔はあなたが火傷させたんでしょう。なんて酷い親なの』と言ったのです。また病気のことをきちんと理解してくれる医者や学校を探すのも一苦労でした。全てはモイの外見が人とは違うから。それだけなのです。」
現在、モイさんはヨガのインストラクターとして活躍する傍ら、週末にはラグビーの公式審判員として試合で笛を吹く。また障がいを持ち特別な支援を必要とする子供たちのための教育施設で働き、病気についてより多くの人に知ってもらえるようにと両親と一緒に講演も行っている。さらに両親と立ち上げたFacebook「The Girl Behind The Face」では、同じ境遇の人々をインスパイアする投稿を続けるなど、精力的に活動している。
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