【海外発!Breaking News】下半身の脱毛を断られたトランスジェンダー女性 「差別」と訴えるも却下される(カナダ)
TechinsightJapan / 2019年10月28日 5時50分
![【海外発!Breaking News】下半身の脱毛を断られたトランスジェンダー女性 「差別」と訴えるも却下される(カナダ)](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/japantechinsight/japantechinsight_645686_0-small.jpg)
カナダで男性器をもつトランスジェンダーの女性が、ブラジリアンワックス脱毛を断られたとしてエスティシャン数名を訴えた。国際的に見て比較的人権擁護意識が高いカナダで起きたこのたびの提訴では、女性が有利とみられていたが、最終判決は彼女の訴えが却下されることとなった。『Global News』『KOMO』などが伝えている。
カナダのブリティッシュコロンビア州(BC州)バンクーバーを拠点とするトランスジェンダー活動家ジェシカ・ヤニフ氏(Jessica Yaniv)は、ブラジリアンワックスの脱毛を断られたことから自宅経営をしているエスティシャン5人を提訴していた。そして今月22日、BC州人権裁判所による最終判決が人々の注目を集めた。
ヤニフ氏は男性として生まれたものの、トランスジェンダーの女性として生活している。性転換手術は行っておらず男性器をそのまま残しており、このことについて本人は特に不満はないという。しかしヤニフ氏はビキニ周りのムダ毛が気になり、脱毛サロンで睾丸のムダ毛処理をしようと思い立った。
そこでFacebookのマーケットプレイスを利用して、ブラジリアンワックス脱毛を行っているエスティシャンに問い合わせをしたヤニフ氏だったが、ほとんどのエスティシャンから断られてしまった。
その後ヤニフ氏は、トランスジェンダーの自分に対しての差別行為だとして脱毛を断った5件のエスティシャンを訴え、それぞれに1万5千カナダドル(約125万円)もの賠償金の支払いを求めたのだ。この訴えにより、1人のエスティシャンは仕事を辞めるところまで追い込まれたそうだ。
ところがこれにメスを入れたのが、アルバータ州に拠点を置くカナダの法的擁護組織「憲法の自由のための司法センター(The Justice Centre for Constitutional Freedoms)」だった。同センターのジェイ・キャメロン氏(Jay Cameron)は訴えられた5人のエスティシャンや弁護士と一体となり、法廷で次のように述べた。
「自宅をサロンとして経営して、今まで男性および男性器のブラジリアンワックスをしたことのない彼女達にそれを強要するべきではありません。それは食料品店に自転車で乗りこむのを承知するようなものです。」
「それに男性器の脱毛に対してのトレーニングを受けていないことや、彼女達の中には男性器に触れることが許されない宗教上の理由もあります。さらに自宅での仕事は幼い子供がいる場合、その子を守るための安全性にも問題があるでしょう。」
-
-
- 1
- 2
-
この記事に関連するニュース
-
「性は高度なプライバシーなのに、多くが誹謗中傷のように語っている」オリンピック女子ボクシング性別問題の論点...IOCとボクシング協会の対立も背景か
MBSニュース / 2024年8月8日 13時11分
-
Xが大手企業を独禁法違反と提訴、広告掲載ボイコットで
ロイター / 2024年8月7日 14時5分
-
ひろゆき氏、〝性別騒動〟選手のメダル確定に私見「女性が勝てない『女性スポーツ』ってなんなん?」
よろず~ニュース / 2024年8月5日 16時57分
-
ひろゆき氏、五輪ボクシング性別問題めぐる誹謗中傷指摘に反論
日刊スポーツ / 2024年8月5日 9時44分
-
ひろゆき氏「訂正します」性別騒動ボクサー巡る「トランスジェンダー」表記削除 「男性」は記載
日刊スポーツ / 2024年8月2日 18時0分
ランキング
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)