【海外発!Breaking News】構内で自殺した男子大学生、恋人がメッセージで自殺を強要したことが発覚(米)
TechinsightJapan / 2019年11月3日 5時50分
お互いに愛し合っているからこそ一緒にいるはずの夫婦や恋人同士だが、中には相手を傷つけることに何の躊躇もない者がいる。このほどアメリカで、大学の構内で自ら命を絶ってしまった男性がいたが、のちに彼の恋人が自殺を強要するようなメッセージを送り続けていたことが分かった。『Boston Herald』『The Boston Globe』などが伝えている。
今年5月20日、米マサチューセッツ州のボストン大学の構内で、同大学の学生だったアレクサンダー・ウーテュラさん(Alexander Urtala、22)が自ら命を絶ってしまった。『Boston Herald』によると、彼は卒業式に出席する2時間前に大学構内の駐車場ビルの最上階から飛び降りたとのことだ。
アレクサンダーさんには1年半ほど交際している同じボストン大学に通う、1つ歳下で21歳の韓国出身の女性、イニョン・ユー(Inyoung You)という恋人がいた。恋人を亡くした彼女は、さぞかし悲しい思いをしていることだろうと誰もが思うところだ。しかしアレクサンダーさんの自殺は、彼女が仕向けたものだったのだ。
この件に関わった地方検事のレイチェル・ロリンズ氏(Rachael Rollins)によると、アレクサンダーさんのスマートフォンのメッセージを確認したところ、イニョンから送信されたメッセージに数千回にものぼる「死ね」「自殺しろ」などといった自殺を強要するような言葉があったそうだ。
イニョンから送られたメッセージは、アレクサンダーさんが自殺する前の2か月間で47000回にものぼるという。ロリンズ氏は「そのメッセージのほぼ全てから、イニョンが優位である力関係が明らかとなっています。彼女はアレクサンダーさんを精神的にも感情的にも完全にコントロールしていることを認識したうえで、要求や脅迫をしていたことが分かります」と話している。
またイニョンは自分自身を傷つけることでアレクサンダーさんを脅し、彼をコントロールしていたことも明らかになった。しかも彼女はスマートフォンの機能を利用して、頻繁にアレクサンダーさんの居場所を追跡していたようだ。アレクサンダーさんが自殺した当日も彼が駐車場の最上階にいることを知っており、イニョンは現場のすぐ近くにいたとのことだ。
これらの捜査内容により、イニョンは10月18日に過失致死罪で起訴された。イニョンはアレクサンダーさんの死から3か月後の8月に退学し、現在は韓国へと帰国している。検事らはイニョンが自ら進んでアメリカに戻ることを要望しているが、彼女がこれに応じない場合も考え、イニョンの身柄引き渡し請求の準備も始めている。
亡くなったアレクサンダーさんは大学内のフィリピン人コミュニティに積極的に参加し、将来は医師になることを夢見てニューヨーク州やマサチューセッツ州にある病院の研究助手などしていた。彼が亡くなった日、アレクサンダーさんの卒業式のために家族がニュージャージーからボストンへと向かっていたようだが、変わり果てた姿に対面した家族の悲しみは計り知れないだろう。
画像は『Boston Herald 2019年10月28日付「DA charges former Boston College student in connection with boyfriend’s suicide」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)
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