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【海外発!Breaking News】戦没者追悼のために捧げられたポピーの花が盗まれるも“犯人”は巣作り中の鳩(豪)

TechinsightJapan / 2019年11月12日 6時50分

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毎年、第一次世界大戦休戦記念日の11月11日が近くなると、イギリスをはじめオーストラリアやカナダといった英連邦王国で、戦争で亡くなった人達を追悼するために胸にポピーの花飾りをつける人が多く見られる。しかしこのほどオーストラリアの戦争記念館で、このポピーの花が大量に盗まれていたことが分かった。『The Canberra Times』『Mirror』などが伝えている。

豪キャンベラにあるオーストラリア戦争記念館では、11月11日の戦没者追悼記念日(リメンブランス・デー)を控えて無名戦士の墓に記念日のシンボルである赤いポピーの花がいつも以上にたくさん捧げられていた。しかし最近、このポピーの花が減っていることに同記念館のスタッフが気づいた。戦没者を追悼するための花とあって、それを盗むとは戦争で亡くなった人達への冒涜とも取れる。

ところがこの“ポピー泥棒”がすぐに判明した。館内のメンテナンスを行っていた業者が、記念館のメモリアルホールにある大きなステンドグラスの窓の脇に巣作りをしていた鳩を見つけたのだ。その鳩は鮮やかな赤いポピーの花でいっぱいの巣の上にいた。

負傷した兵士が描かれたステンドグラスに真っ赤なポピーで作られた鳩の巣は、戦争で亡くなった人達に対して哀悼の意を表しているかのようで、同記念館のスポークスマンは「このポピーの巣は戦場での人間と動物の強固な絆を表しているようにも見える」と語っている。

SNS上でも、このニュースを知った人達からは次のような意見があがった。

「なんて頭の良い鳩なんだ。記念館から追い出されないことを祈るよ。」
「鳩は平和と安らぎのしるしだけど、この鳩はそれを示してくれた。」
「盗んだって言うけど、とても素敵な巣を見せてくれたよね。」
「鳩は世界大戦で通信の代わりをしていたんだよ。ここに巣を作っても問題ないよね。」

『The Canberra Times』によると、鳩は戦争のシーンで時々利用されることがあったという。それはSNSの意見にもあったように、戦争中の通信手段でワイヤレスラジオやレーダー信号が山岳地帯などでうまく通信できない時に鳩を使ってメッセージのやり取りをしていたそうだ。

なお同記念館では、ポピーの巣は鳩が子育てを終えて、巣を必要としなくなった時に撤去する予定とのことだ。

画像は『The Canberra Times 2019年11月7日付「Pigeon steals poppies to make its home at the Australian War Memorial」(Picture: Ian Roach)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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