【海外発!Breaking News】機内で乗客が膀胱破裂の危機 自らの口で尿を吸い取り救った医師
TechinsightJapan / 2019年11月23日 7時50分
中国広東省広州から米ニューヨークまでの約15時間40分のフライト中に、70代の男性が突然苦しみ出した。男性は膀胱にたまった尿が排泄されなくなる尿閉を起こしていたが、ある医師の機転により危機を脱することができたという。『Metro』などが伝えている。
広州白雲国際空港を発ちニューヨーク・ジョン・F・ケネディ国際空港へ向かう中国南方航空(CZ399便)の機内で今月19日、ある男性が冷や汗をかいて苦しんでいることに客室乗務員が気付いた。『Express.co.uk』によると時刻は午前1時55分で、客室乗務員はアナウンスにより医師の助けを求めた。
これに応えたのが、同機に搭乗していた広州市曁南大学附属第一医院に勤める血管外科専門医のチャン・ホン氏(Zhang Hong)と海南省人民医院のショウ・ジャンシャン医師(Xiao Zhanxiang)だった。
男性は70代で、過去に前立腺が肥大して排尿障害を引き起こす前立腺肥大症を患っており、膀胱にたまった尿が排泄されなくなる尿閉を起こしていた。
腹部が膨張してショック状態に陥っている男性を診察したホン医師は、尿を排出しないと膀胱が破裂し危険な状態にあると判断。応急処置として携帯用酸素ボンベについていたプラスチックの管、機内の緊急応急セットのシリンジ、牛乳パックのストロー、テープなどを利用して簡易カテーテルキットを作った。しかし上手く排尿ができない。
そこでホン医師は、プラスチックの管を使って尿を自分で吸い取り、口に溜まった尿をカップに吐き出す手法に切り替え、膀胱から約800ミリリットルの尿を取り出すことに成功した。これだけの尿を吸引するのに37分を要したが、男性の容態は安定した。
ホン医師はその後、中国メディアのインタビューで「人を救うことが医師の務め。その時は男性を助けることしか頭になかった」と語っており、このニュースには「医師の鑑」「なかなかできることではない」「男性はこんな医師が乗り合わせていて運が良かったんだろうね」など、ホン医師を“ヒーロー”と呼んで称えるコメントが多数あがっている。
画像は『Metro 2019年11月21日付「Doctor sucks urine from elderly man in mid-air emergency on flight」(Picture: AsiaWire)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)
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