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【海外発!Breaking News】末期がんのコーヒー店主のため、自分の店を閉めて無償で働いた女性(米)

TechinsightJapan / 2019年12月27日 21時0分

【海外発!Breaking News】末期がんのコーヒー店主のため、自分の店を閉めて無償で働いた女性(米)

「ビジネスを優先するのではなく、友人として末期がんの同業者を助けたい」―そんな気持ちである行動を起こした米オレゴン州在住の女性が話題になっている。『Fox News』『Inside Edition』などが伝えた。

米オレゴン州クラカマス郡オーク・グローブにあるドライブスルーコーヒーショップ「ザ・ローカル・コーヒーカンパニー(The Local Coffee Company)」に今月11日、多くの近隣住民が押し寄せた。この日、末期がんのオーナーに代わって店を取り仕切ったのは、約1.6キロ離れた場所にある「ムーンライト・コーヒーハウス(Moonlight Coffee House)」を2017年から経営するピクシー・アダムスさん(Pixie Adams)だった。

ドライブスルーがメインのザ・ローカル・コーヒーカンパニーがオープンしたのは2018年12月のことで、店を経営するデイヴさんとティナ・マクアダムスさん(Dave and Tina McAdams)夫妻はたまたまピクシーさんの店の隣に住んでおり、3人は気の合う友人として、また同業者としても親交を深めてきた。

しかしこれまで2度がんを克服していたデイヴさんが今年になって体調を崩し、ティナさんはフルタイムの仕事を辞めて夫の店を切り盛りするようになっていた。そして最近、デイヴさんは医師から「末期がんで余命2か月」と宣告され、在宅でホスピスケアを受けていたのだった。

友人や家族が店の手伝いをするなか、デイヴさんの病状や店の状況を知ったピクシーさんはある行動に出た。ピクシーさんは自分の店を一日だけ閉め、ザ・ローカル・コーヒーカンパニーを取り仕切ったのだ。

ピクシーさんは自分が下した決断について、次のように語っている。

「実は私も乳がんサバイバーであり、今の店を開く直前にがんを克服したのです。だからがんと闘うことの辛さが痛いほど分かります。」

「私たちのように小さな店の経営者は、有給休暇がないことがほとんどです。貯金だってそれほど多くはありません。病気になった時、何か起こった時の受け皿がないのが現実です。だからなんとか2人をサポートできればと思って、自分の店を一日だけ閉め、彼らの店で無償で働くことにしたのです。競争し合うのではなく地域のつながりを大切にし、ビジネス優先ではなく友人関係を大切にしたかったのです。」

ピクシーさんのこのファンドレイジングのイベントはInstagramで告知され、当日の売り上げやチップは全て2人に寄付された。『Fox News』によるとこの日の売り上げは過去最高で、オーク・グローブの住人からもたくさんの寄付が寄せられたという。また夫妻のために寄付を呼びかけるクラウドファンディングサイト『GoFundMe』のアカウントも設置され、すでに目標額の15000ドル(約164万円)を超える寄付が集まっている。

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