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【海外発!Breaking News】脳がほとんどない状態で誕生した水頭症の男児、生後1か月に(英)

TechinsightJapan / 2020年2月8日 6時50分

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英ウェストヨークシャー在住の5児の母は、妊娠中に胎児が重度の水頭症であることを知った。医師には「生存の可能性が低く障がいも残るだろう」と中絶を勧められたが、赤ちゃんは1月に誕生。今月8日で生後1か月を迎える。『Mirror』『The Sun』などが伝えた。

ウェストヨークシャーのハダーズフィールドに住むニッキー・ポンツーンさん(Nikky Pontone、28)は、妊娠20週の検診でお腹の中のロレンツォ君(Lorenzo)に異常があることを知った。ロレンツォ君は髄液が頭蓋腔内にたまり脳室が大きくなる「胎児期水頭症」で、医師から「頭部がかなり大きくなっている。重度の水頭症で大量にたまった髄液が脳を圧迫しているため、脳がかなりの損傷を受けている」と告げられた。

その後の検査では、医師から「死産の可能性が高く、生存したとしても長くは生きられない。また目や耳の障がい、痙攣のリスクも非常に高く、歩くことも難しいだろう」と告げられ、ロレンツォ君の中絶を勧められた。しかしニッキーさんは夫のフェルナンドさん(Fernando、33)と話し合いを重ね、不安を抱えながらも妊娠を継続することを決意した。ニッキーさんは当時をこう振り返っている。

「ロレンツォは避妊をしていた時にサプライズで授かった命でした。水頭症と分かった時は気が動転しましたが、その数週間後の検診でロレンツィオが脳動脈瘤の破裂を起こしたことを知ったのです。医師には中絶を勧められ、ショックで打ちのめされました。」

「それでも私たちは、中絶はせず自然の成り行きに任せようと決めたのです。もちろん検査をするたびに不安でしたが、彼が生を受けたのには理由があると思ったのです。どんな子だって実際に産まれてみないことには分からないのですから…。」

その後、ロレンツォ君の頭部は大きさを増したため、ニッキーさんは妊娠36週だった1月8日にロレンツォ君を帝王切開で出産した。ニッキーさんは息子の誕生についてこのように語っている。

「息子は産声をあげず、『ああ、ダメだったんだ』と思いました。でも10分後くらいだったかしら、あの子の泣き声が聞こえたのです。その瞬間、抑えていた感情が一気に噴き出しました。そしてあの子を見た時は涙が溢れ出て止まりませんでした。」

「死産を覚悟していたので、あの子が生きていたことはまさに奇跡だったのです。ただ誕生後は困難の連続でした。ロレンツォは瞬きをすることができなかったため、医師は両目の端を縫い合わさなければなりませんでした。誕生して10時間後には肛門がないことがわかり、人工肛門(ストーマ)の手術を受けています。あの子は一生排泄物を溜めるストーマ袋を付けなければなりません。また自分でミルクを飲むことはできないので、今は細いチューブを鼻腔から通し栄養を摂っています。」

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