【海外発!Breaking News】落雷を受けて才能が開花 ピアニストになった整形外科医の男性(米)<動画あり>
TechinsightJapan / 2020年5月15日 21時0分
過去に脳卒中に見舞われた後、母国語を話せなくなる代わりに英語でコミュニケーションを取るようになった中国人女性がいたが、アメリカではピアニストの男性がピアノの才能が開花したのは自分が落雷を受けたショックによるものと明かして注目を集めている。『VICE』『Daily Mail Online』などが伝えた。
アメリカ在住で整形外科医のアンソニー・チコリアさん(Anthony Cicoria)は、現在「トニー・チコリア(Tony Cicoria)」という名前で現役のピアニストとしても活躍している。彼は落雷によって才能が開花したピアニストとして、度々科学系や医療系のメディアなどに取り上げられてきた。
そんなトニーさんがこのほど米ニュースメディア『VICE』のポッドキャストに出演し、自らの言葉でピアニストになったきっかけを語った。今回ポッドキャストが投稿された『Spotify』には2億7000万人以上のリスナーがいることもあり、多くの人が彼のピアニストとしての才能が開花したきっかけについて注目したようだ。
トニーさんは1952年にニューヨーク州で生まれ、音楽より釣りが好きな少年だった。そして大学の医学部を卒業し整形外科医として一生懸命働き、結婚して子供をもうけた。
1994年のある日のこと、家族でピクニックに出かけたトニーさんはしばらく自分の母親と話をしていないことを思い出し、バーベキューグリルで肉を焼いている合間に公衆電話へ向かった。
当時、空には厚い雲が立ち込めており、トニーさんが公衆電話の受話器を取った時、突然雲から稲妻が走って電話線を直撃した。その瞬間に電流が受話器を通じてトニーさんの頭を打ち、彼はそのショックで吹き飛んで地面に倒れてしまった。通りがかりの人が倒れているトニーさんを発見し、家族によって車ですぐに病院へと運ばれ一命を取り留めることができた。
落雷を受けてからの2週間、トニーさんの頭には靄がかかったような状態が続き、後にそれが晴れたようになると彼の頭の中で変化が起きた。なぜかクラシック・ピアノの音色を聴きたくなり、その欲求は日増しに強くなっていったという。
なおトニーさんは7歳の頃に母親の勧めでピアノを習ったが、興味がなかったため1年でレッスンをやめてしまったそうだ。そのうえ今まではクラシックよりロック系の音楽を好んでいたが、落雷をうけてからは、時間が空きさえすれば有名ピアニストのウラディーミル・アシュケナージが奏でるショパンをずっと聴いていた。
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