【海外発!Breaking News】小さな体でガラス戸をこじ開ける! やんちゃな珍獣“エキドナ”が保護される(豪)<動画あり>
TechinsightJapan / 2020年5月19日 21時0分
オーストラリアでポピュラーな動物“エキドナ(echidna)”をご存知だろうか。“ハリモグラ”とも呼ばれるエキドナが、小さな体で民家のガラス戸をこじ開ける驚きの様子を捉えた動画が話題になっている。『ABC News』『9News』などが伝えた。
豪クイーンズランド州サンシャインコースト(Sunshine Coast)に住むドンナ・ブレンナンさん(Donna Brennan)は、ボランティアで野生動物の保護活動を行っている。2月に同州モイ・ポケット(Moy Pocket)近くの道路脇で、円を描くように歩き回るエキドナを発見したドンナさん。「この行動は通常トラウマの兆候なのです。このエキドナはユーマンディ・ワイルドライフ(Eumundi Wildlife)に連れて行かれ、翌日私の家に来ました」と明かすドンナさんは、このエキドナを“ノバク(Novak)”と名付けた。
エキドナとは、哺乳類に分類されているカモノハシの仲間である。モグラとハリネズミを足したような不思議な見た目で、日本ではその見た目から“ハリモグラ”と呼ばれ、哺乳類なのに卵を産むという変わった生態から珍獣とも言われている。オーストラリアの土産店ではぬいぐるみがたくさん並んでおり、その高い人気がうかがえる。
ノバクを保護した当初、生後約6か月で体重は500グラムほどしかなかったそうだ。ドンナさんは「巣立ちが早過ぎたみたい」と推測しており、野生に戻るまで成長をサポートすることにした。
ドンナさんは普段、ノバクを庭で放し飼いしているようだ。というのも一旦ノバクを家に入れてしまうと、家中を素早く駆け回って手に負えなくなってしまうからだ。ドンナさんの自宅にインタビューに訪れた『9News』のリポーターが、家の中にいるノバクを捕まえるのに苦労したことを明かしている。
保護してから約3か月が経った今月2日、ドンナさんが散歩から帰宅すると、鍵をかけたガラス戸は閉まっていたが閉めてあったはずの網戸が開いていた。この原因は2日後に明らかになった。庭にいるノバクが閉まっているガラス戸に近づいて来たので、ドンナさんはノバクが何をするのかカメラを構えて待機した。するとカリカリと音がしたかと思うと、ノバクがスッとその戸を開けたのだ。
エキドナは地面を掘って餌を探すために力強い鼻を持っている。そのおかげで引き戸をこじ開けることができたらしい。ドンナさんは「もし家の中に入ってきてしまったら、どこかに隠れてノバクの居場所が分からなくなってしまうわ」と話し、今はしっかりとガラス戸に鍵を掛けてノバクが入らないようにしている。
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