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【海外発!Breaking News】中国の“忠犬ハチ公” 亡き飼い主を病院内で3か月も待ち続ける

TechinsightJapan / 2020年5月31日 21時0分

【海外発!Breaking News】中国の“忠犬ハチ公” 亡き飼い主を病院内で3か月も待ち続ける

「可愛がってくれた飼い主にどうしても会いたい」という一心で、亡き飼い主を病院内で3か月も待ち続けた犬がいた。飼い主が入院したのは今年2月。新型コロナウイルスが猛威を振るっていた中国湖北省武漢市の病院だった。『The Sun』『NDTV』などが伝えた。

新型コロナウイルスの発生源とされる武漢市で今年2月、高齢の男性がオスの飼い犬とともに武漢太康医院を訪れた。男性はウイルスに感染しておりそのまま入院したが、5日後に帰らぬ人となってしまう。そして遺された犬は大好きな飼い主が亡くなったことを知らぬまま、病院内で男性をひたすら待ち続けたのだった。

病院の清掃を担当するスタッフは「犬を外に連れ出そうとしたが、その場を動こうとはしなかった」と当時を振り返っており、犬は病院にやって来た患者やスタッフに餌を与えられ、ロビーで一日を過ごすようになった。

こうして2か月弱が過ぎた4月13日、病院の1階にある店の営業が始まると、店を切り盛りするウー・ツゥエイフェンさん(Wu Cuifen)がこの犬の存在にいち早く気づいた。ウーさんは犬が病院にいる事情を知って心を痛め、その犬を“小宝(Xiao Bao)”と名付けてしばらくの間世話をすることにした。

ウーさんは小宝について、このように語っている。

「小宝が飼い主を待ち続けていることを知って、忠誠心の強さに心を打たれたの。それで小宝を店の中に招き入れるようになったわ。すると小宝は毎朝、私が来るのを出迎え、夕方には私を見送ってくれるようになったのよ。」

「病院のスタッフは小宝を病院から離れた場所に車で連れて行ったけど、またすぐに戻ってきてしまって。言葉を話すことはできないけれど、小宝が飼い主を待っていることは痛いほどわかったの。」



しかし5月中旬になると、病院は一般の診察に来る人たちで混雑するようになり、院内に犬がいることを懸念する声や患者からの苦情が多く寄せられるようになってしまった。病院は早急の対策を迫られ、看護師が「武漢市小動物保護協会」に連絡をとり、小宝を引き取ってもらうことになったのだ。

こうして小宝は3か月を過ごした病院を離れ、獣医のもとで診察を受けると去勢手術も済ませた。その後の小宝だが、保護協会の責任者は24日の時点で「新しい飼い主を審査中」と明かしており、小宝が愛情いっぱいの家庭に引き取られるのも時間の問題だろう。

なお小宝と離れ離れになってしまったウーさんだが、次のように述べて小宝を送り出している。

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