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【海外発!Breaking News】オウムを逃がした8歳の少女を雇い主が殺害、著名人からも非難の声 (パキスタン)

TechinsightJapan / 2020年6月8日 21時0分

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このほどパキスタンにて、ベビーシッターとして働く8歳の少女が雇い主のオウムを逃がしてしまったために雇い主から暴行を受けた末、死亡するという痛ましい事件が起きた。『Daily Mail Online』『7NEWS.com.au』などが伝えた。

パキスタン北東部パンジャブ州のラワルピンディにて5月31日、ゼフラ・シャーちゃん(Zahra Shah、8)が暴行を受けた状態で同県の病院前に放置されているところを発見された。その時は息があったもののゼフラちゃんは翌日、そのまま息を引き取った。 顔、手、胸郭の下、脚と全身に暴行された跡が見られ、また性的暴行時に受けたと思われる太ももの傷も見つかっている。

ゼフラちゃんは、動物の売買業を営むハサン・シディキ(Hassan Siddiqui)とその妻の間にできた1歳児のベビーシッターとしてラワルピンディから約400キロ離れたコットアドゥ(Kot Addu)から働きにきていた。ハサン夫妻からは、労働の見返りに学業支援が約束されていたという。

地元警察の調べに対しハサンと妻はゼフラちゃんへの暴行を認めており、ゼフラちゃんが彼らの飼っている高価なオウムに餌をやろうとケージを開け、オウムを逃がしてしまったことへの罰であったと述べている。 ゼフラちゃんの遺体のサンプルはすでに検死に回っており、警察はその結果を待っているという。

このゼフラちゃんの死を受けて現在、Twitterなどで“#JusticeForZahraShah”のハッシュタグとともにこどもの人権に大きく焦点が当たっており、

「悪魔は私たちの間を自由に歩き回っている」
「もし鳥を自由にしたかっただけの少女が殺されたことに正義が下らないのであれば、こんなに意味のないことはない」

とパキスタン人女優のマヒラ・カーンさん(Mahira Khan)やラッパーでコメディアンのアリ・グル・ピーさん(Ali Gul Pir)などの著名人も声をあげている。

なおパキスタンでは、2018年に当時6歳だったザイナブ・アンサリちゃん(Zainab Ansari)がレイプされた上に殺害、ゴミ捨て場に遺棄されるという事件が発生していた。それをきっかけに今年3月、少女の名をとって「Zainab Alert Bill」という子供への犯罪にいち早く対処するための法案が国民議会にて可決されたばかりだった。

2018年のパキスタンの人権委員会(HRCP)の報告において、国内で約1200万人ものこどもが就業していると推測されており、未成年者の就労が大きな問題となっている。パキスタンでは労働者の最低年齢は規定されていないが、未成年者の家庭内労働は法律で禁止されている。

画像は『Bild.de 2020年6月5日付「Mann prügelt Hausmädchen (8) in Pakistan zu Tode』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 YUKKE)

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