【海外発!Breaking News】洪水の中で出産 生まれた子に「水生」と命名(中国)
TechinsightJapan / 2020年7月12日 15時5分
6月から記録的な豪雨が続く中国南西部では、各地で洪水などの被害が広がっている。そんな中、洪水の中で出産した女性のニュースが飛び込んできた。女性と赤ちゃんはその後病院へ運ばれ、母子ともに健康だという。『ETtoday新聞雲』『三立新聞網』などが伝えた。
報道によれば、中国・雲林省鎮雄県伍德鎮は連日の豪雨で近くの川が氾濫し、町は洪水に見舞われた。道路は冠水し、ところによっては深さ3メートルに及んだ。当時、妊娠中だった常さんは町の衛生院に避難していたが、早期破水してすぐに病院で処置を受ける必要に迫られた。しかし道路が冠水しているため、救急車は衛生院からおよそ1キロ離れた橋の上で待機するのが精いっぱいだった。
そこで常さんを救急車が待つ地点まで送り届けるため、現地のパトロール団員は救命浮輪に載せて運ぶことを提案。当初医師は「危険すぎる」と同意せずにいたが、状況が緊迫する中で自ら同行し妊婦の状態を見ながら搬送することに決めた。パトロール団員らは常さんを担架代わりの大きな救命浮輪に横たわらせ、端に医師を座らせると、洪水の中を歩きながら押し進んだ。
しかし救急車が待つ地点まで洪水の中を歩くのは至難の業で、予想以上に時間がかかったようだ。すると突然、常さんに出産の兆候が現れたため医師が分娩を介助し、浮輪の上で赤ちゃんを取り上げた。元気な男の子だった。その後、無事病院へ運ばれ、母子ともに健康だという。常さんはこの難しく危険な出産への様々な思いを込めて、赤ちゃんに「水生」と名付けたそうだ。
画像は『ETtoday新聞雲 2020年7月5日付「影/洪災爆發被圍困!孕婦躺輪胎「2公尺水上」產男嬰 暖心一幕網泛淚」(圖/翻攝自秒拍)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 片倉愛)
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