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【海外発!Breaking News】背骨が弓なりに曲がり28年 4度の手術で生まれ変わった46歳男性 母の顔を正面から見れるように(中国)

TechinsightJapan / 2020年7月20日 6時45分

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18歳で慢性炎症性疾患の「強直性脊椎炎」と診断され、“ペンナイフ男(折りたたみナイフ)”や“折畳人”などと呼ばれてきたリー・フア(李华、46)さんが6月13日、中国南東部深圳市にある深圳大学総医院を退院した。リーさんは背中が曲がって歩くこともできなかったが、昨年行われた4度の手術が成功し、故郷で新しい人生を歩み始めている。『LADbible』『Daily Star』などが伝えた。

中国・湖南省永州市出身のリー・フアさんは、18歳の時に「強直性脊椎炎」という重度の慢性炎症性疾患と診断され、関節の痛みや身体のこわばりに苦しむようになった。早期に効果的な治療を受けなかったリーさんは次第に背中が弓なりに曲がり、太腿と顔の間の間隔が1.86センチにまで縮まって歩くことさえできなくなった。



母タンさん(Tang、71)はなんとか治療を受けさせようと病院を転々としたが、手術をするための費用を捻出するのは難しく、なによりもリスクが高い手術をしてくれる医師がいなかった。タンさんはそれでも諦めず、息子を治療してくれる病院を探し続けた。

そして昨年、タンさんは自宅から約600キロ離れた深圳大学総医院の脊柱骨病科主任、陶惠人教授のことを聞きつけた。陶氏は約30年にわたり脊椎の手術を手掛けるベテラン医師で、3か月半の準備期間を設けて念入りに準備を重ね、手術を引き受けた。

昨年の8月15日から10月31日の間に4回行われた手術は、最長で10時間25分にも及んだ。リーさんはその後、7か月半のリハビリ期間を経て先月13日に退院。歩行器を使えばしっかりと歩くことが可能になり、日常生活を送るには支障がないレベルにまで回復した。

陶医師は手術後、「リーさんの脊椎の変形は重症で、あのまま放置すれば心臓や肺に負担がかかり、次第に臓器不全で死に至っていたでしょう。手術はエベレストに登るようなもので非常にリスクが高いため、入念な準備と高いスキルが必要でした。今は無事成功してホッとしています」と語っている。なお手術は、陶医師の働きかけでチャリティ団体「智善公益基金会」が約200万円(13万元)を負担したことで可能になった。

タンさんは「私が40代の頃から、『息子をなんとか治してやりたい』と模索してきました。いい医者がいると聞けば息子を連れて行き、お金は全て使い果たしましたが、治療がうまくいったことはなかったのです。私ももう71歳です。『息子が以前のままだったら、私が死んだあと誰が世話をするのか』とそれだけが気がかりでした。手術の成功は心から喜んでいますよ」と明かした。

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