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【海外発!Breaking News】夫の死から3年後、精子凍結保存により体外受精で双子を出産した女性(英)

TechinsightJapan / 2020年8月22日 6時45分

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夫の精子凍結により体外受精で妻が妊娠、出産することも珍しくない時代となったが、このほどイギリスで夫が生前に精子を凍結保存していたことで妻が夫の亡き後に体外受精で双子を妊娠し出産したことが話題になっている。『The Sun US』『Metro』などが伝えた。

英ブリストル在住のルーシー・ケルサルさん(Lucy Kelsall、37)は、このほど元気な男の双子の赤ちゃんを出産した。双子は「サミュエル(Samuel)」「デイヴィッド(David)」と名前がつけられたが、実はデイヴィッドは3年前に亡くなった夫の名前だった。

デイヴィッドさんとルーシーさんは2012年に結婚し幸せな夫婦生活を送っていたが、2年後の2014年にデイヴィッドさんは喉頭がんと診断され、喉頭を切除し放射線治療を受けていた。しかし治療を続けて3年後にデイヴィッドさんは45歳でこの世を去ってしまった。

結婚当初の2人は子供を作ることを望んでいなかったが、デイヴィッドさんががんと宣告されてからルーシーさんは「彼の子を産みたい」と切に願うようになった。そこでデイヴィッドさんの生殖機能が衰える前に、精子を凍結保存することにしたのだった。

ルーシーさんはデイヴィッドさんが亡くなる数日前、「2人の赤ちゃんを産む」ことを彼に約束したそうだ。そして昨年、デイヴィッドさんの凍結していた精子により2回目の体外受精で無事妊娠し、元気な双子の男の子を出産するに至った。ルーシーさんは産まれた双子について次のように語っている。

「出産の瞬間はとても感動しました。まだ心の整理ができていませんが、これからは子供達の中にいるデイヴィッドとずっと一緒にいることができます。息子のリトル・デイヴィッドは夫と同じ目をしています。そしてサミュエルは彼のお父さんと同じ長くて大きな足をしているんです。」

またデイヴィッドさんの母親であるウィルマさん(Wilma、85)はルーシーさんに非常に感謝しており、このように明かした。

「息子が亡くなったことで心が打ちのめされたけど、ルーシーの出産については嬉しいし、私も本当に喜んでいるんです。彼女は私を孫のいるお祖母ちゃんにしてくれたのです。今回の妊娠はルーシーの最後のチャンスであって、私達は子供が1人でも運がいいと思ってたけど、それが双子だったと分かった時は大喜びしました。」

ルーシーさんとデイヴィッドさんは6年間の結婚生活で一度も喧嘩をしたことがないほど仲が良かったそうだ。ルーシーさんはデイヴィッドさんを偲び「彼が生きていたらとても素晴らしい父親だったでしょう」と話している。

なおルーシーさんはデイヴィッドさん亡き後に体外受精で妊娠、出産したが、日本では精子凍結の保存自体は半永久的に可能であるものの「公益社団法人 日本産科婦人科学会」のガイドラインにより精子の所有者が亡くなった場合は破棄しなければならないとのことだ。

画像は『The Sun US 2020年8月12日付「HOPE FROM HELL I promised my dying husband I would have his baby – three years after he died of cancer I have twin boys」(Credit: Mercury Press)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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