【海外発!Breaking News】50年ぶりにアフリカで発見! 象の仲間ソマリ・ハネジネズミの姿に専門家も大興奮
TechinsightJapan / 2020年8月26日 21時30分
このほどアフリカ北東部のジブチ共和国にて、絶滅が疑われていたソマリ・ハネジネズミが50年ぶりに発見され、その姿を研究チームが写真と動画に収めることに成功した。ネズミのように小柄なだが、象の仲間でもあるこのミステリアスな個体に大きな注目が集まっている。『BBC News』『LADbible』などが伝えた。
ハネジネズミは昆虫食を主とする哺乳類で、大きな愛らしい目と長い鼻、跳躍に適した長い後ろ足が特徴である。その長い鼻から別名をゾウ・トガリネズミ(elephant shrew)またはセンギ(sengi)ともいう。見た目や名前から誤解されやすいが、ハネジネズミはツチブタやマナティ、ゾウと同じアフリカ獣上目に分類されている。
世界に存在する20種ほどのハネジネズミの中でも、今回発見されたソマリ・ハネジネズミは特に謎が多く、これまでは数十年前に見つかった39個体が博物館に保存されているのみであった。
1970年代以降その姿が確認されていなかったソマリ・ハネジネズミは、米野生生物保護団体「グローバル・ワイルドライフ・コンサベーション(GWC)」曰く“25の最重要探索対象消失種”の1つであるという。
2019年、米デューク大学キツネザルセンターのスティーヴン・ヘリテージさん(Steven Heritage)を含む研究チームは、アフリカ東部の乾燥地帯12か所に1000個以上の罠を仕掛け、この「失われた種」の捕獲に挑んだ。
罠にはピーナッツバターとオートミール、そして酵母が練りこまれた餌がオトリとして仕掛けられた。その結果、合計12匹のソマリ・ハネジネズミが捕獲され、チームはその貴重な姿を科学的資料として初めて写真及び動画に収めることに成功したのだ。
スティーブンさんは今回の発見でソマリ・ハネジネズミの姿を捉えることができたことに興奮し、『BBC News』に以下のように語っている。
「最初の罠を開けて、ソマリ・ハネジネズミの姿を確認できた時には興奮を抑えることができませんでした。」
「ジブチにどの種のハネジネズミが生息しているのかは不明だったので、ソマリ・ハネジネズミのその特徴的なしっぽを見た時には、研究員同士思わず顔を見合わせましたよ! それが特別なことだって知っていたからです!」
「地元の人たちはその存在を知っていたので、特別に珍しいことでもなかったようです。」
なおソマリ・ハネジネズミの生息地は農業の発展が見込めない乾燥地帯のため、農業や人間による開発によって住処が脅かされる心配はないとスティーブンさんは話している。
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