【海外発!Breaking News】焚き火で顔に重度の火傷 “ゾンビ”と呼ばれた女性が「第2の人生を前向きに生きたい」(豪)
TechinsightJapan / 2020年8月26日 5時45分
オーストラリア南東部ビクトリア州に暮らす29歳の女性が今年5月、キャンプに行って焚き火をし、顔などに重度の火傷を負った。これまでに6度の手術を受けて治療に耐えてきた女性は『News.com.au』『Queensland Times』などのインタビューに応じて「慣れ親しんだ顔を失うことは想像以上につらいこと。しかし希望を捨てず、前向きに生きたい」と力強く語った。
豪ビクトリア州ホッツプール(Hotspur)に住むヘイリー・テナントさん(Halie Tennant、29)は5月30日、女友達と2人で自宅近くにキャンプに出かけた。久々に思いきり羽を伸ばしたヘイリーさんはその夜、焚き火のそばで折り畳み椅子に座っているうちに寝てしまい、その後の人生を変えてしまうような悲劇が起きたのだった。
ヘイリーさんは当時のことをこのように振り返る。
「私が焚き火のそばにいる間、友人は簡易ベッドで横になっていたようです。そして、焚き火のそばで異様な音がするのに気付いて目覚め、信じられないような光景を目にしたのです。」
「友人によると、私は風に煽られたのか、折り畳み椅子から落ちて顔を焚き火に突っ込んでいたそうです。しかも身じろぎもせず、火を避けようとさえしていなかったというのです。」
「友人は私を焚き火から引っ張り出すと、氷で私の顔を冷やし、約2キロ離れた私の自宅に車を走らせました。不思議なことに、私は痛みを感じた記憶がありません。夫のマシュー(Mathew)は救急車が来るまでの間、私の顔を冷やし続けてくれたようですが、私が覚えているのはマシューに『どんなことがあっても私を愛し続けてくれるわよね』と聞いたことと、彼が『イエス』と言ってくれたことだけです。」
この事故で顔、胸、左手首に重度の火傷を負ったヘイリーさんは、メルボルンのアルフレッド病院の集中治療室にヘリで搬送され、8日間は薬による昏睡状態に置かれた。その後は火傷の専門病棟に移されると、顔、首、瞼、口の皮膚の移植を含む6度の手術を受け、約2か月半を病院で過ごした。
ヘイリーさんは「事故以来、1週間半だけ自宅に戻ることができましたが、瞼を閉じることや口を大きく開けることができず、再び入院を強いられました。事故前は小学校で教師をしていましたが、今は職場にも行けず、車の運転もできません」と語り、複雑な胸のうちをこう明かした。
「決してうぬぼれが強いわけではありませんが、この事故で一番つらかったことは慣れ親しんだ顔を失ったことです。私にとって顔を認識できなくなったということは、アイデンティティを失ってしまったことと同じなのです。」
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