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【海外発!Breaking News】ソフトキャンディーを食べ過ぎた男性が死亡、添加物「甘草」の大量摂取が原因と判明(米)

TechinsightJapan / 2020年9月26日 21時30分

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食品の多くには添加物が使用されているが、このほどアメリカでソフトキャンディーの食べ過ぎが原因で男性が亡くなった。ソフトキャンディーには食品添加物の甘味料として使用される“甘草(カンゾウ)”が含まれているのだが、これが死因につながったものと見られている。『WPRI.com』『Health.com』などが伝えた。

米マサチューセッツ州の男性(54)が昨年、ファストフード店で突然倒れて翌日に亡くなった。マサチューセッツ総合病院の心臓専門医であるニール・エム・ブタラ医師(Neel M. Butala)率いる医療関係者らが、このほど亡くなった男性の症例を医学雑誌『ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン(The New England Journal of Medicine)』に報告したところ、多くの関心が集まった。

症例報告によると、亡くなった男性は訪れていたファストフード店で突然息苦しそうにしてその場で意識を失い倒れてしまったそうだ。男性は身体をガタガタと震わせたかと思うと、身動きすることなくそのまま心肺停止状態となってしまった。

その4分後に、救急隊が到着して電気ショックによる心配蘇生法が施された。そして4回目の電気ショックで心拍が戻り、30分後には搬送先のマサチューセッツ総合病院に到着し、集中治療室で治療が行われた。しかし翌日に男性は命を落としてしまった。

症例報告には、男性が亡くなった要因のひとつに血液中のカリウム濃度が非常に低い「低カリウム血症」だったことが挙げられている。低カリウム血症になると筋肉の痙攣などが引き起こされて麻痺などが生じ、不整脈を起こすことがあるという。

この低カリウム血症を引き起こした原因が、男性がソフトキャンディーの「リコリス」を大量に食べていたことにあるという。男性は日頃からキャンディー類を好んで食べていたが、亡くなる2週間前からリコリスを食べ続けていたようだ。ところがこのキャンディーには食品添加物の甘草が使用されていた。

甘草にはグリチルリチン酸が含まれており、この化合物は肝機能異常や湿疹、皮膚炎などの治療に使用されることもある。しかし摂取量を間違えると低カリウム血症などの危険があり、致死的な不整脈、腎不全を引き起こす可能性があるそうだ。

症例報告の病理的診断結果には、男性が「過度の甘草摂取による偽性アルドステロン症」だったことが記されている。

ソフトキャンディーのリコリスは欧米で人気の菓子だが、今回の症例報告を踏まえて「トゥイズラー(Twizzler)」という製品名のリコリスを販売しているザ・ハーシー・カンパニーでは「当社の全ての製品は安全に食べることができ、我々の製品はアメリカ食品医薬品局(FDA)の規則に法って作られています」と声明を出している。

ちなみにFDAでは、一日に2オンス(約57グラム)程度の甘草を2週間毎日摂取し続けるだけで、特に40歳以上の人に不整脈が生じる場合があると警告している。

画像は『WPRI.com 2020年9月24日付「Too much candy: Man dies from eating bags of black licorice」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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