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【海外発!Breaking News】「息子を助けて!」小児の認知症を患う12歳少年の両親が訴え(米)<動画あり>

TechinsightJapan / 2020年10月28日 21時0分

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治療法が確立されていない「サンフィリポ症候群」を患う12歳の息子のために、両親が大規模な募金活動を行っている。両親は『Yahoo News Australia』『People.com』などのメディアを通し「遺伝子治療の臨床試験を受けさせたい。どうか息子を助けて欲しい」と訴え、募金への協力を呼びかけている。

米ペンシルベニア州に住む12歳のコナー・ドビン君(Connor Dobbyn、12)は、5歳の時に自閉症スペクトラム障害と診断された。言葉の発達が遅かったコナー君は幼い時からスピーチセラピーを受けてきたが、両親は年を重ねる毎に同級生との発達の差を実感するようになり、昨年受けた遺伝子検査では今まで聞いたこともない病名を告げられた。

母親のメリッサ・ディ・キアッキオさん(Marisa DiChiacchio)は、「コナーは3歳半の時に一度遺伝子検査を受けており、その時は異常がありませんでした。でも昨年4月の遺伝子検査で『息子さんはサンフィリポ症候群(C型)です。これは寿命を縮める病気です』と電話で告知されたのです。私は酷く取り乱し、そのまま電話を切ってしまいました」と当時を振り返る。

ムコ多糖症III型「サンフィリポ症候群」は小児の認知症で、多くが2~6歳で発症する。進行が速く、発達遅滞や多動、退行が見られ、次第に睡眠障害、難聴、痙攣発作を伴うようになる。特定の酵素の欠如や機能不全が原因で起こる遺伝性疾患であることはわかっているが、治療法は確立されていない。オーストラリアを拠点に活動するリサーチグループ「サンフィリポ子供基金(Sanfilippo Children’s Foundation)」によると、平均寿命は12歳~20歳で呼吸器感染症などで亡くなるケースが多いという。

父親のマイク・ドビンさん(Mike Dobbyn)は、「コナーの病名を聞いた時は、まるで爆弾が落とされたような衝撃を受けました。コナーはバスケットボールが大好きで、人に優しく誰からも愛される子です。今はまだ話をすることができますが、治療は一刻を争うのです」と語り、7月から大規模な募金キャンペーンを実施していることを明かした。



夫妻は今月7日にクラウドファンディングサイト『GoFundMe』のページを開設しており、そのなかでこう綴っている。

「この病気は子供のアルツハイマー型認知症と同じです。コナーから『話す、飲み込む、歩く』といった能力を奪い、身体の痙攣を起こし、動けなくするのです。コナーはこの先、痛みや痴呆と闘わなくてはならず、やがては死んでしまうのです。」

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