【海外発!Breaking News】珍しい虎の撮影に成功したアマチュア写真家「一生に一度あるか無いかの奇跡」(印)
TechinsightJapan / 2020年11月6日 13時45分
インドの自然保護区にて、アマチュア写真家が生息数が極わずかとされる黒い毛に覆われた虎「ブラックタイガー」と奇跡的に遭遇し、その貴重な姿を撮影することに成功した。撮影者は「一生に一度あるか無いかの幸運」に大喜びしているという。『Metro』『The Sun』などが伝えている。
インドの西ベンガル州コルカタでテクノロジーを学ぶ学生のソーメン・バジパイさん(Soumen Bajpayee、27)は、偶然にも超貴重な虎「ブラックタイガー」の姿を撮影することに成功した。
ブラックタイガーは全身が黒い毛に覆われる純粋なメラニズムではなく、縞模様の黒い部分が太くなる「疑似メラニズム」の性質を持つ虎を指す。この性質を持つ虎は近親交配でしか生まれないため、通常の個体よりも体が小さく、健康に問題が出る可能性も高いと言われている。
2018年に報告された生息数の調査では、インドのオリッサ州に生息するブラックタイガーは2006年に45頭いたが、2015年には28頭にまで激減していることが分かった。全体の生息数のうち70%がオリッサ州に集中しているが、同州には7~8頭しか生息していないという。
ソーメンさんは写真撮影を始めたばかりで、この日も鳥や猿など動物の写真を撮ろうとナンダンカナンを訪れていた。ナンダンカナンはオリッサ州東部に位置する世界初のブラックタイガーが棲む自然保護区だ。しかし保護区内には1~2頭しか生息しておらず、広い範囲を自由に動き回っているため目撃する確率はかなり低い。
ブラックタイガーと遭遇した時のことについて、ソーメンさんは「森の中から突然現れて数秒その場に立ち止まると、森の中にかえっていきました。今まで野生の虎や動物園の虎も見てきましたが、出会った虎は全く違う色をしていたので、最初は戸惑いました」と話しており、当初はブラックタイガーだと分からなかったそうだ。
撮影されたブラックタイガーはベンガルトラの一種で、足元は通常の虎と同じように見えるが、背中から尻尾にかけて黒い部分が多く、黒い毛に覆われて縞模様が無くなっていることが見て取れる。
貴重なブラックタイガーに偶然出会えたことに、ソーメンさんは「一生に一度あるか無いかの出来事に、とても驚きました。本当に運が良いと思います」と興奮して語った。
保護区のスタッフは「通常は森の中に設置した固定カメラでしかブラックタイガーは撮影できません。自分のカメラで撮影できたのは奇跡的です。私達はブラックタイガーの繁殖がうまくいき、子供たちの姿が見られることを楽しみにしています」とコメントしている。
画像は『The Sun 2020年11月4日付「STRIPE OF LUCK Rare black tiger caught on camera by lucky photographer as just SIX now known to exist in the wild」(Credit: Caters News Agency)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)
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