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【海外発!Breaking News】7600トンの5階建て小学校、198個のロボットの足を取り付けて大移動(中国)<動画あり>

TechinsightJapan / 2020年11月11日 5時45分

【海外発!Breaking News】7600トンの5階建て小学校、198個のロボットの足を取り付けて大移動(中国)<動画あり>

このほど中国で、歴史的建築物に指定された小学校を移動させる大掛かりなプロジェクトが行われた。建物を壊さずに移動させるため、198個のロボットを下部に設置し建物自体を一歩ずつ進ませる方法が取られたのだ。『UPI.com』『Nerdist』などが伝えている。

中国・上海市黄浦区で1935年に建てられ、築85年を迎えたラゲナ小学校(Lagena Primary School)を移動させ、その跡地に商業ビルを建てる大規模なプロジェクトが始まった。

ラゲナ小学校はその建物を市の歴史的建造物として残すことが決まっていた。約7600トンもある5階建ての小学校を傷つけることなく移動させるため、最新技術を用いて開発された198個のロボットの足を取り付け、建物自体一歩ずつ進ませて移動させることにしたという。

通常、建物を取り壊さずに移動させるにはレールなどを敷き詰め、その上を滑らせる方法が取られる。しかしラゲナ小学校は上から見るとT字のようになっていたため、この方法では困難だった。

今回のプロジェクトを取り仕切ったラン・ウジさん(Lan Wuji)は「小学校の移動にはカーブのある道を通り、203フィート(約62メートル)を移動しなければなりませんでした。23年間この業界で働いてきましたが、カーブのある道を通って建物を移動させるところは見たことがありません」と明かしており、様々な条件が重なり今回の大移動は難しいものだったという。

そこで技術者たちが試行錯誤して新しいロボットを開発した。ランさんは「人間の足を模して作られたこのロボットを建物に取り付けることで、建物は立ち上がり歩くことができたのです」と説明している。建物の地面を掘り起こして底面にロボットを取り付けることで建物の足の代わりとなり、建物自身が一歩ずつ移動することが可能となったのだ。

この建物の大移動は動画として撮影されており、198個のロボットの足が順番に動きムカデのようにゆっくりと歩いている。一歩ずつ慎重に移動しており、建物自体が傷つく様子は無さそうだ。

ロボット足を取り付けたラゲナ小学校は18日間をかけてゆっくりと新天地へ向かい、先月15日に無事目的地に到着した。移動したラゲナ小学校は現在リノベーションの最中で、教育文化と無形文化遺産を集約した巨大センターに生まれ変わる。



画像は『Nerdist 2020年10月30日付「Watch an Entire Building ‘Walk’ to Its New Location」(South China Morning Post)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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