【海外発!Breaking News】まるで心肺蘇生法! 木から落ちたメスの口を覆うオスのサル(ボツワナ)
TechinsightJapan / 2020年11月11日 19時20分
アフリカ南部ボツワナ共和国の動物保護区で、地面に大の字になって横たわるメスのサルにまるで心肺蘇生法を行っているように見えるサルの姿が撮影された。いったい何が起きたのか…。『The Sun』『LADbible』などが、プロの写真家に話を聞いた。
ボツワナ共和国在住のプロの野生動物写真家ウィリアム・スティールさん(William Steel、28)が、ハボローネ動物保護区(Gaborone Game Reserve)で捉えた2匹のサルの写真が注目されている。
写真では、1匹のサルが地面に横たわるメスのサルのそばに座り、自分の口でメスの口を覆っている。両手はメスの顔に添えており、その姿はまるで口対口の人工呼吸(心肺蘇生法)を行っているように見えるのだ。
ウィリアムさんによると、地面に大の字に横たわるサルはメスで、突然木から落ちてきたのだという。
当時の状況をウィリアムさんは「最初は何が起こったのか分からず、とりあえずカメラを構えたんだ。するともう1匹のサルがふらりとやってきて、まるで心肺蘇生法を行うかのように口を近づけたんだ」と語ると、このサルの行動を「毛づくろいである」とし、次のように分析した。
「きっとあれは、オスがメスの注意を引きたかったんだと思うよ。」
「サルの群れには順位性があり、人間社会のように社会的コミュニティが存在するんだ。そしてサル同士が強い絆を作るには、毛づくろいが欠かせない。たとえば『あなたが私の背中をかいてくれたから、今度は私があなたの背中をかいてあげるよ』といった仲間同士の関係がね。」
「そしてさらに一歩進むと、怪我をした群れの仲間の傷をキレイにしてあげたり、健気に介抱してやったりするんだ。」
「ただあの写真に関して言えば、『ああやって近づくことで、オスがメスに自分をアピールしたかったんじゃないか』と思っている。あくまでも私の見解だけどね。いずれにしてもとてもキュートな行為であることには変わらないね。」
なお専門家がニホンザルを研究した結果では、毛づくろいはシラミ駆除のほかに不安が和らぐリラックス効果があることが分かったという。『The Sun』によると、写真のサルは開けた草原やサバンナ地帯に生息しているベルベットモンキーだというが、ウィリアムさんは「毛づくろいとはいえ、ドラマチックだったね。あんな光景を撮影できて感激しているよ」と興奮冷めやらぬ様子で語った。
ちなみにサルといえば今年3月、観光客が減ったタイでサルが1本のバナナを巡り狂乱する姿が動画で撮影されていた。また昨年8月には中国で、動物園のサルが尖った石を使って園舎のガラスを割ろうとする姿が捉えられていた。
画像は『The Sun 2020年11月10日付「MONKEY BUSINESS Monkey appears to give mouth-to-mouth resuscitation to stricken female - but it’s just a grooming ritual」(Credit: Solent News)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)
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