【海外発!Breaking News】10年前に飼い主の命を救った元保護犬 今度は面白写真コンテストで優勝し多くの笑顔を生み出す(独)
TechinsightJapan / 2020年12月2日 20時22分
殺処分率の高い保護施設にいたところを心優しい写真家の飼い主によって救い出された1匹の犬が、このほど面白写真コンテストで見事優勝を果たした。飼い主は「夫が風呂場で意識を失い倒れてしまったことにいち早く気付き、吠えて知らせてくれた素晴らしい子です」と話しており、保護施設から救ってくれた飼い主にたくさんの恩返しができたようだ。『Belfast Telegraph』などが伝えている。
ペットフード販売会社「MARS Petcare」が主催するペット面白写真コンテストにて11月24日、優勝作品をホームページで発表した。優勝したのは、ドイツ北西部ニーダーザクセン州ヒルデスハイム出身のエルケ・フォーゲルザングさん(Elke Vogelsang)が撮影したペット犬“ヌードルズ(Noodles)”の写真だった。
優勝した写真には「番犬に注意」の看板の前で、背筋をピンと伸ばしたヌードルズが座っている。ヌードルズの鼻をズームしているように写されており、大きな鼻と耳に加えて、少しだけ出した舌がディズニーのキャラクター「グーフィー」のおとぼけ顔にそっくりだというコメントも寄せられている。
エルケさんとヌードルズはスペインの保護施設で出会った。ヌードルズは狩りのシーズンが終わる頃に捨てられていたところを発見され、地域では殺処分率が高いと言われる保護施設に入れられてしまった。そこをエルケさんが訪れ、ヌードルズを引き取ることに決めたという。エルケさんは「ヌードルズは写真でも分かるように、明るい性格でムードメーカーのような存在です」と話している。
ヌードルズはムードメーカーなだけでなく、エルケさんの夫の命を救ったヒーローでもあった。「10年前に夫のカルステン(Carsten)がお風呂場で倒れた時、ヌードルズともう1匹飼っていた“スカウト(Scout)”が突然吠え出し、すぐに教えてくれたのです。その後、夫は動脈瘤破裂による脳内出血と診断されました。複数回行われた手術は数か月に及び、昏睡状態が続いたりもしましたが、夫の命は助かりました」とエルケさんは明かした。
しかしカルステンさんは重度の脳内出血により、今が何年なのか分からず、昨日のことも忘れてしまう短期の記憶障害が残ってしまった。「記憶障害がどこまで治るのか分からず不安な日々を過ごしていましたが、記憶を保てない夫のために、毎日1枚ずつ写真を撮ることに決めました。写真日記のようなものですね。これが私の写真家としてのキャリアの始まりでした。写真を撮っている間は、不安な気持ちを忘れることができましたし、ヌードルズたちがいつも以上に私に優しくしてくれたことも嬉しかったです」と、エルケさんはヌードルズたちに支えられていたと語る。
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