【海外発!Breaking News】「ずっと夢だった!」95歳と77歳の姉妹、92歳の弟に続き高校を卒業(米)
TechinsightJapan / 2020年12月2日 21時10分
米ユタ州在住の3人のきょうだいが今年、同州ローガンにあるキャッシュバレー高校(Cache High School)を卒業した。10人きょうだいのなかで育ったという3人は、大勢のひ孫がいる95歳、92歳、77歳という高齢者だが、「何か始めるのに遅すぎることはない」と同校の成人教育プログラムに参加。夢の卒業証書を手にした。『The Herald Journal』『KSLTV.com』などが伝えている。
米ユタ州キャッシュバレー在住のラロン・フォルセブさん(LaRon Falsev、92)が今年6月、91歳でキャッシュバレー高校を卒業した。大家族で育ったラロンさんは、父の農作業の手伝いをするために高校に行くことができず、高校を卒業することは彼の長年の夢だった。
当時91歳だったラロンさんの高校卒業は地元メディアに取り上げられ、ドライブスルーによるお祝いのパーティも開かれた。そして、そんな弟を見て触発されたのが95歳の姉ウィルマ・ デーグンさん(Wilma Degn)と77歳の妹ノルマ・ハンシーさん(Norma Hancey)で、「弟にできるなら、私たちも挑戦したい」と一念発起したのだった。
ノルマさんによると、ウィルマさんは今から75年以上前、高校卒業まであと1年余りという時に結婚し、働きながらカリフォルニア州で3人の子供を育てあげた。高校に在学していれば1943年の卒業生となるはずだったが、2020年に13人の孫と48人のひ孫に恵まれてからの高校卒業となった。
ウィルマさんが同高校を卒業するためには、公民科テストの50の質問に答える必要があったそうで、ノルマさんは「姉はほとんどすべての答えを知っていたわ。本当に素晴らしいのよ」と語り、95歳にして夢を叶えた姉を誇らしそうに見つめた。
一方でノルマさんが同高校を卒業するためには、英語、数学、地球科学のテストが必要だったとのことで、ノルマさんは自身の77歳での挑戦について、はつらつとした口調でこう語った。
「私は高校最後の年を半分だけ残して結婚したの。私には12人の子供がいて、全員が高校を卒業しているわ。だから私も子供たちと同じように卒業証書を手にしてみたかったの。でもどうやったら高校を卒業できるかがわからなかった。そんな時、兄が91歳で夢を叶えたわ。それで姉と話をして、私たちも挑戦することになったのよ。」
「私たちきょうだいはずっと、『高校を卒業したい』という気持ちは持っていたの。だって就職しようと面接に行くと必ず、『高校は卒業したの?』と聞かれてね。そのたびにとても悲しい思いをしたから…。私の場合、高校でいくつかの授業を受けなくてはいけなかったけど、何事も遅すぎるってことはないのよ。決して諦めてはいけないの!」
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