【海外発!Breaking News】屋台に並ぶ猛毒“ヒョウモンダコ”の串焼きに、専門家「絶対に食べないで」強く警告(タイ)
TechinsightJapan / 2020年12月9日 5時45分
旅行といえば現地の料理を楽しむことも醍醐味の一つだが、見慣れない食材には注意が必要なようだ。このほどタイの夜市にて、屋台で販売されていたタコの串焼きの中に猛毒を持つ“ヒョウモンダコ(ブルーリングオクトパス)”が売られていたことが発覚し、専門家が注意を呼びかけている。『The Phuket News』『SAYS』などが伝えた。
タイのパトゥムターニー県の夜市にて11月29日、数分で26名もの命を奪うほどの毒を持つヒョウモンダコが屋台の串焼きに交じって売られていたとタイ海洋沿岸資源局(DMCR)に通報があった。
海洋・沿岸資源研究開発研究所のスマナ・カチョーンワッタナクル所長(Sumana Khachornwattanakul)は、ヒョウモンダコが屋台で発見された時の状況をこのように明かしている。
「通報者の女性によると、ヒョウモンダコの串焼きは他の普通種のタコと並んで同じ値段で売られていたそうです。」
「女性はこのタコが有毒かどうかについて確信が持てなかったということでした。」
「ヒョウモンダコは時折シーフードマーケットに出回ることがあり、実はレストランや業者がその毒性に気付かないまま提供していることもあるのです。」
DMCRが公表した写真には、50バーツ(約170円)で売られている他のタコの串焼きに並んで、明らかに模様の入ったタコが交ざっているのが分かる。この青っぽく丸い模様こそが、ヒョウモンダコがブルーリングオクトパスと呼ばれる所以だ。
プーケット海洋生物学センター(PMBC)のコンキヤット・キティワタナウォン所長(Kongkiat Kittiwatanawong)によると、このタコの持つ毒は200度までの耐熱性を持つため、調理したとしても毒は中和されないそうだ。またこの毒に対する解毒剤もないため「食べることは大変危険である」とコンキヤット所長は強く警告している。
アメリカのNGO団体「Ocean Conservancy」によると、ヒョウモンダコに接触すると吐き気、視力の低下や失明、感覚や運動能力の低下などの症状に見舞われ、最終的に呼吸筋麻痺による呼吸停止で死亡することもあるという。
タイで生物多様性のための中核研究所で研究講師を務めるジャルワット・ ナブヒタブハタ博士(Jaruwat Nabhitabhata)は、ヒョウモンダコによる被害を防ぐには「タコの邪魔をしないことが最善の策」として以下のように語った。
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