【海外発!Breaking News】暴風で大量のタンブルウィードが街を襲う 玄関前に積み上がる枯草に住民ら困惑(豪)<動画あり>
TechinsightJapan / 2020年12月11日 5時45分
12月初旬にオーストラリアを襲った暴風は、どこからか大量のタンブルウィードを運び込んできた。家や道路などがタンブルウィードで覆い尽くされ、家から出られなくなるほど高く積もったケースも報告されている。片付けてもきりのない膨大な量に住民らはお手上げ状態のようだ。『ABC7 News』などが伝えている。
今月5日に暴風が発生した豪ビクトリア州メルボルン郊外のヒルサイドでは、走行中のトラックが横転するほどの猛烈な風で最大瞬間風速が30.5m/s(110km/h)に到達する恐れがあると警報が出ていた。
実際の最大風速は熱帯低気圧なみ(17.2m/s未満)だったが、ビクトリア州の緊急通報サービスには倒木や家屋への被害など約7時間で200件以上の通報が寄せられた。しかし被害はこれだけではなく、玄関のドアを覆ってしまうほど大量のタンブルウィードで家から出られなくなってしまう事態も発生した。
西部劇でよく見かけるタンブルウィードは「回転草」とも呼ばれ、形成する植物は年間を通して根を張って成長するが、枯れると風によって根元から折れて地面を転がって丸くなる。実際には転がりながら種をまき散らして繁殖しており、フワフワとした見た目からは想像し難いが乾燥して硬いという。
昼頃に強くなった風はどこからか枯草を巻き上げ、大量のタンブルウィードをヒルサイドに運び込んだ。夜にかけて風は次第に強くなり、家の周りや庭、道路などを覆い尽くしてしまい、住民たちを困惑させた。
そんな住民の一人、クレア・ピゴットさん(Claire Pigott)は「家の庭もタンブルウィードで全て覆われてしまいました。どんどん積み重なって、一番高いところで4メートルにまで到達しています。飼い犬もどこにいるのか見えない状態でしたし、玄関を開けると山のように枯草があって。もうどこから片付けたらいいのか分かりません」と被害状況を明かした。
長年この地域に住むナオミ・ガウシィさん(Naomi Gauci)も「15年ここに住んでいますが、こういった出来事は初めてですね。どこを見てもタンブルウィードだらけで、頭がおかしくなりそうですよ」と嘆く。片付けに取り組む住民もいたが、かさばる枯草でゴミ箱はすぐに一杯になってしまい、お手上げ状態だという。
地元メディアによると、このタンブルウィードは近くにある放牧場から運ばれ、しっかりと管理されていなかったことから今回の被害をもたらしてしまったのではないかということだ。
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