【海外発!Breaking News】40年以上も不妊治療の患者に精子を提供した104歳の元医師、遺伝子を受け継ぐ子供は数百人か(米)
TechinsightJapan / 2020年12月21日 5時45分
不妊治療に一役買う精子バンクは1964年にアメリカと東京で誕生したとされるが、アメリカで1947年から40年以上も精子を提供し続けてきた医師がいた。彼には現在、数百人の子供がいると見られているようだ。『New York Post』『Daily Record』などが伝えている。
米ミシガン州トラバースシティ在住のジェイミ・ホールさん(Jaime Hall、61)が、生物学的な父親と対面を果たしたことで関心を集めている。注目されたのは、実の父親にあたるフィリップ・ペヴェン元医師(Philip Peven、104)が40年以上もの間、不妊症に悩む患者に自分の精子を提供していたことにあった。
ジェイミさんが父親から「実の父親ではない」と打ち明けられたのは、2008年のことだった。彼女はそれまで両親を実の親として信じており、疑うことはなかったそうだ。
ジェイミさんの両親は既に亡くなっているが、彼らはかつて同州デトロイトにあったグレース病院を訪れており、母親は1956年にジェイミさんの姉リンさん(Lynn)を、そして1959年にジェイミさんを出産していた。この時、出産の対応にあたっていたのがフィリップ氏だった。
当時ジェイミさんの両親は不妊症に悩んでおり、フィリップ氏のもとで治療を受けていた。そして最終的に精子の提供を受けて、ジェイミさんとリンさんを出産した。しかし両親は、精子の提供者について伝えられていなかったようだ。
のちにジェイミさんは、実の父親が誰なのかを調べるため2017年に遺伝子検査をするバイオテクノロジー企業「23andMe」に自分の遺伝子検査を依頼した。
同企業にはデータベースから同じ遺伝子を持つ人が特定できるシステムがあり、ジェイミさんはその中で同じ遺伝子を持つ5人を見つけて連絡を取りあうようになった。すると5人はジェイミさんと同じ病院でフィリップ氏が出産に関わっていたことが判明した。このことからジェイミさんは、同様の人が数百人はいると見ているそうだ。
さらにジェイミさんは、フィリップ氏の孫にあたる男性が自らの遺伝子と12.3パーセント一致することを突き止めた。これによりジェイミさんはフィリップ氏が自分の実の父親だと確信したという。
ジェイミさんは自分と同じ遺伝子を持つ1人の女性と連絡を取って今年1月、一緒にフィリップ氏のもとを訪れる計画を立てた。同州サウスフィールドに暮らすフィリップ氏は対面当日、歩行器を使ってジェイミさんたちの前に現れた。現在104歳になるフィリップ氏は神経障害を患っているものの、会話はしっかりしていたそうだ。
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