【エンタがビタミン♪】春風亭小朝『M-1 2020』を斬る 「“漫才とはこういうもの”と見せつけてくれるようなコンビを観たかった」
TechinsightJapan / 2020年12月21日 20時1分
『M-1グランプリ』の審査員を過去3度務めている落語家の春風亭小朝(65)が、20日に行われた本大会決勝戦の出場者についてブログでかなり突っ込んだ批評をしている。また敗者復活戦ではゆにばーすの成長に驚いたそうで、「はらさんが腕をあげてますねぇ。今後が楽しみです」と2021年の活躍に期待を寄せていた。
21日の『春風亭小朝オフィシャルブログ』では、まず『M-1グランプリ2020』チャンピオンに輝いたマヂカルラブリーに「これから生活が一変して、しばらくは嬉しいことが続くわけですから、今年いちばん幸せな芸人かもしれませんね。優勝おめでとうございます」とお祝いの言葉を送った。そして決勝戦に進んだ10組のコンビについて、独自の見解を綴っている。
10位に終わった東京ホテイソンのネタには、オール巨人が指摘していたように春風亭小朝も「落語に『つぼ算』っていうのがあるんですけど、少し頭を使うネタになると拒絶するお客さんがいるのは事実」としている。さらに「仕込みが長いわりにオチが弱いのは明らかに不利ですね」とも述べた。ネット上では熱心な東京ホテイソンのファンから「東京ホテイソンのネタが難しく感じる人、単にアホなだけだろと思ってしまうが」「脳が老化し始めてる人には面白さがわからんのかな」といった声が見られたが、コンテストで上位を狙うためには重要な要素ではないだろうか。
また10組中最後の出番となったウエストランド(アキナと同率の8位)については「今回の大会は審査員がヘンな疲れ方をしていたはずなので、そんな状況の中、ラストになったのはお気の毒でした」と、もっと出演順が早ければ違った結果になった可能性を示唆した。ネット上でも「ウエストランドはトリだと先に知っていれば、それ用に中身をいじったはず」、「ウエストランドは順番がちょっとな…最後なのにパンチがなかったから」と小朝と同じよう意見も少なくなかった。
そして見取り図が“好きな漫才”だとする小朝だが、ファーストラウンドのネタが少し「弱い」と感じたそうで最終決戦に進めるか心配したらしい。最終決戦で見取り図はマヂカルラブリーに敗れたわけだが、軸足が「漫才」のオール巨人とナイツ・塙宣之が見取り図に、「漫才もコントもできる」二刀流の中川家・礼二とサンドウィッチマン・富澤たけしが動きまわってウケていたマヂカルラブリーに投票したのが、勝敗のポイントだったと小朝は見ている。
マヂカルラブリーの優勝が決まってから、ネットを中心に「あれは漫才ではなく、コントだ」という批判が多く上がっている。小朝も総評として「漫才とはこういうものだ! と見せつけてくれるようなコンビを何組か観たかった」と述べていることから、今大会の最終決戦の出場者のネタに物足りなさを感じたのかもしれない。
画像は『春風亭小朝 2020年12月21日付オフィシャルブログ「幸せな二人」』『M-1グランプリ 2020年12月20日付Instagram「M-1グランプリ2020王者 16代目チャンピオンは… #マヂカルラブリー」』『春風亭小朝 2020年11月30日付Instagram「麒麟がくるで 帝の弟 覚恕 をやらせて頂いた記念の写真です」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 みやび)
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