【海外発!Breaking News】ハリー・ポッターの点字の本を手にした視覚障がいの少女、大喜びする姿に感涙(米)<動画あり>
TechinsightJapan / 2021年1月2日 21時41分
1997年から2007年の間に全7巻が刊行されたJ・K・ローリングによる『ハリー・ポッター』シリーズは、大人から子供まで多くの人に愛されている。しかし点字の本となると高額で、視覚障がい者が読みたくてもなかなか手に入らないのが現状だ。このたびハリー・ポッターの本が大好きな視覚障がいの女児が、クリスマスに点字の本をサプライズでプレゼントされた。そしてこの時の様子が動画で捉えられ、『Bored Panda』『Good News Movement』などが伝えて拡散している。
米カンザス州ジョンソン郡ミッションに住むエメリーちゃん(Emrie)は、遺伝子異常による視覚障がいを持っており、生まれた時から視力が全くない。しかしエメリーちゃんは本が大好きで、4歳で点字を学び始めると次第に難しい本にも挑戦するようになった。
そんなエメリーちゃんは今から約7か月前の6歳の時に、父ジャレドさん(Jared)に毎晩『ハリー・ポッター』シリーズを読んでもらうようになった。すっかりホグワーツの魔法に取りつかれたエメリーちゃんは「自分で点字で読んでみたい」と言い出したが、両親は点字の本が非常に高価なうえ地元の図書館にも置いていないためそのままにしていた。
そんな時だった。エメリーちゃんの叔母であるケイトリン・スーターさん(Katelyn Suter)が事情を知り、エメリーちゃんのためにクラウドファンディングサイト「GoFundMe」を立ち上げた。クリスマスの約1か月前の11月28日のことだった。
ケイトリンさんは同サイトに、こんな切実な思いを綴った。
「点字の『ハリー・ポッター』シリーズを置いている図書館は珍しく、購入するとなると1冊80ドル(約8260円)から300ドル(約3万1000円)もするのです。『視覚障がい者だから、本を読むことができない』ということがあってはなりません。クリスマスに、エメリーのために魔法の贈り物をしてあげたいのです。そしてできれば、地元の図書館にも同シリーズを贈りたいと思っています。どうかご協力をお願いします。」
するとサイト開設から2日後には4226ドル(約43万6000円)の寄付金が集まり、ケイトリンさんはエメリーちゃん用だけでなく、図書館に寄贈するためのシリーズ本5セットを購入することができたのだった。
こうして迎えたクリスマスの日。エメリーちゃんにサプライズで本がプレゼントされ、その時の様子が動画に収められた。
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