【海外発!Breaking News】道路に落ちた大量のムクドリ 新年の打ち上げ花火が原因か(伊)
TechinsightJapan / 2021年1月5日 13時15分
各国で新年を祝うイベントが自粛され、例年よりも静かに迎えた2021年。しかしイタリアのローマでは、個人的に打ち上げ花火を行ったことが原因で大量のムクドリが死んでしまったと動物保護団体が訴えた。打ち上げ花火の禁止令が出ていたのにもかかわらず起こってしまった悲劇に、「花火なんて全部禁止されればいい」という怒りや「本当に花火が原因なの?」と疑問の声があがっている。『Euronews』などが伝えた。
イタリアの首都ローマでは、2020年12月31日から2021年1月6月午前0時まで爆竹、音が出る花火、ロケット花火、そのほかの爆発物の使用を禁止した。さらにローマ市長のヴィルジニア・ラッジさん(Virginia Raggi)は、違反者には最大で500ユーロ(約62,000円)の罰金が科され、花火は没収されることを公表していた。
こうした禁止令が出されたにもかかわらず、個人的に打ち上げ花火を行った者がいたという。花火が打ち上げられた後、街中の道路には鳥の死骸が多数見られ、そのほとんどがムクドリだった。
ローマ・テルミニ駅近くでこの様子を撮影した国際動物保護団体「International Organisation for the Protection of Animals(OIPA)」は、Twitterで惨状をシェアした。
現在ムクドリたちの死因については明らかにされていないものの、同団体は「爆竹や花火は、鳥たちの止まり木の近くで使用されたと考えられます」と推測している。
同団体の代表者ロレダーナ・ディーリョさん(Loredana Diglio)は、「ムクドリは恐怖によって一斉に飛び立つと、お互いにぶつかってしまったり、窓や電線に衝突する可能性もあります。それにムクドリは心臓発作で死んでしまうこともあるのです」と語る。
また毎年、花火によって野生動物だけでなくペットや家畜も苦しんでいるそうで、OIPAのイタリア支部は個人への花火の販売禁止を要請する方向で動いているという。
今回の件について、英国王立鳥類保護協会「RSPB」は「花火が野鳥に害を与えているというエビデンスはほとんどない」としているが、花火の影響は雷雨によるものと酷似しているそうだ。同協会は「野鳥への被害を最小限にするために、私たちは花火を打ち上げる団体に対して自然保護区や野鳥の営巣地、ねぐらなど傷つきやすい野生動物がいる近くで打ち上げないように通達しています」と述べている。
-
- 1
- 2
この記事に関連するニュース
-
【映像】数百?数千羽?上空を飛び交う鳥の大群…群れをつくるには理由が【中テレ投稿BOXニュース】
福島中央テレビニュース / 2024年9月20日 15時36分
-
投票所での「ゾウ害」懸念=爆竹で対策―スリランカ大統領選
時事通信 / 2024年9月19日 14時29分
-
干ばつに揺れるナミビア...政府の野生動物殺処分計画が激しい反発を呼ぶ理由
ニューズウィーク日本版 / 2024年9月10日 15時30分
-
万博開催期間中「Japan Fireworks Expo」の開催が決定! 日本を代表する花火大会が万博の会場に集結!
共同通信PRワイヤー / 2024年9月9日 22時0分
-
【動物を守るためクレカ】利用金額の一部が自動寄付できる社会貢献クレカを6枚紹介!(菊地崇仁)
ポイ探ニュース / 2024年9月2日 7時7分
ランキング
-
1トランプ氏 2028年大統領選は不出馬の意向 ハリス氏に敗北でも「今回が最後になる」
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年9月23日 7時32分
-
2中国政府が1万人参加の合同結婚式を開催 「どんどん高くなってます」背景に結納金の高騰など結婚にともなう負担増加も
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年9月23日 12時14分
-
3中国の80歳“反骨の女性ジャーナリスト”がSNSで「生命の危機を覚える」と訴え 治安当局が自宅の固定電話や携帯電話、インターネットを遮断か
NEWSポストセブン / 2024年9月23日 7時15分
-
4中国「愛国ビジネス」暴走、日本人襲撃...中国政府は止められないのか
ニューズウィーク日本版 / 2024年9月23日 11時0分
-
5討論会回避のトランプ氏を挑発 「言い訳探し」とハリス氏
共同通信 / 2024年9月23日 11時10分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください