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【海外発!Breaking News】医療支援のトム・ムーアさん(100)が逝去 英エリザベス女王がプライベートな追悼文送る

TechinsightJapan / 2021年2月4日 9時50分

【海外発!Breaking News】医療支援のトム・ムーアさん(100)が逝去 英エリザベス女王がプライベートな追悼文送る

自宅の庭を100周して英国民保健サービス(NHS)への多額の寄付金を集め、国民的ヒーローとなった退役軍人トム・ムーアさんが現地時間2日に逝去した。100歳だった。新型コロナウイルスに感染し入院先の病院で息を引き取った。肺炎の治療薬を服用していたためワクチン接種ができなかったという。トムさんの詳報を受け、エリザベス女王やボリス・ジョンソン英首相らが追悼メッセージを発表、この暗い時期に光を灯したヒーローの死に英国中が悲しみに包まれた。

トム・ムーアさんの家族は現地時間2日に声明を発表し、「親愛なる父、キャプテン・サー・トム・ムーアの死をお知らせするのは、大変悲しいことです。私達は父の最期を看取れたことに感謝しています。何時間もの間、私達の子供時代や母親の思い出を話して、笑いと涙を共有しました」とトムさんが亡くなったことを伝えた。

「父の人生の最期は驚くべきものでした。若返り、夢のようなことを体験しました。短い時間で多くの人の心を捉え、彼は素晴らしい父であり祖父でした。父は私達の心に永遠に住み続けます。」

「ここ数週間と数年間、NHSと介護者から受けた看護は素晴らしいものでした。彼らはゆるぎないプロで親切で思いやりがあり、想像以上に長い年月を一緒に過ごしてくれました。」



トムさんと家族は昨年12月、英国航空から優待されカリブ海にあるバルバドスで休暇を過ごした。家族は声明でトムさんが帰国後に肺炎の治療で入院した際、新型コロナウイルスに感染したと伝えている。旅行前後や現地時間1月12日に肺炎で入院後のPCR検査では陰性だったが、22日に退院する前に陽性反応が出たという。



自宅療養するため一時退院したが呼吸困難に陥り、現地時間31日にベッドフォード病院に救急搬送後、2月2日に息を引き取った。肺炎の治療薬を服用していたため、新型コロナワクチンの接種はできなかったそうだ。

トムさんは1920年4月30日に英ウェスト・ヨークシャーのキースリーに生まれ、キースリー・グラマースクールを卒業後、土木技師の見習い期間を終了した。第2次世界大戦中は陸軍に従事しインドやビルマで活動した。

昨年3月、パンデミックにより医療崩壊の危機が迫る中、100歳の誕生日までに英ベッドフォードシャー州の自宅庭周辺を100周歩いて英国民保健サービス(NHS)への寄付金を募り、最終的に約3300万ポンド(約47億3千万円)という記録的な金額を集めた。100歳の誕生日には15万枚以上のバースデーカードが届き、昨年7月にはエリザベス女王からナイト爵位を授与された。

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