【海外発!Breaking News】妊娠に気付かなかった女性、駆け込んだ歯科医院の椅子で思いがけず出産(オランダ)
TechinsightJapan / 2021年2月21日 21時50分
オランダ在住の23歳の女性がある朝、街を歩いていて突然の腹痛に襲われ、駆け込んだ歯科医院で出産した。女性は妊娠に全く気付いておらず、お腹も膨らまず生理もあったという。『7NEWS.com.au』などが伝えている。
オランダのヘルダーラント州ヴェルプに住むジェシカ・アルデリングさん(Jessica Aldering、23)は昨年、長男(3)を保育園に連れて行った帰りに立っていられないほどの腹痛に襲われた。
その日は天候が悪く、ジェシカさんは少し前に足を滑らせて転倒しており、「打ち所が悪かったのかしら」と道端でうずくまった。
ちょうどそこを通りかかったのが2人の警察官で、動けないでいるジェシカさんをすぐ近くにあった歯科医院へと連れて行った。
3人はスタッフに手術室に案内され、救急車が来るまで休むように言われたのだが、ジェシカさんはそこで初めて、自分の身に何が起きているのかを悟った。
ジェシカさんは「私のお腹は真っ平だったし、生理もあったのでまさかとは思ったのですが、自分が妊娠していることに気付いたのです。そのことを警察官2人に伝え、椅子に座ろうと身体を載せた瞬間、赤ちゃんがするりと出てきたのです」と当時を振り返る。
警察官のヴァン・デューレンさん(Van Duuren、39)は「赤ちゃんが産まれたのはあっという間のことで、私はグローブを付ける時間もなく、椅子から転げ落ちる赤ちゃんをキャッチするので精一杯でした」と明かし、こう続けた。
「実はあまりにもバタバタと事が運び、へその緒が途中でちぎれてしまっていました。また赤ちゃんは泣きもせず、呼吸もしなかったのです。私は夢中で赤ちゃんの胸をマッサージすると、やっと手足を動かし産声があがりました。」
こうして誕生した赤ちゃんは男の子でその後、到着した救急隊員によって処置を施され、ナイメーヘンにあるラドバウド大学医療センターに搬送された。ハーマン君(Herman)と名付けられた男の子は、予定日より10週間ほど早く生まれ肺の虚脱を起こしていたが、1歳になった今は元気いっぱいだという。
なお米国出身のジェシカさんは、歯科医院からクリーニング代として約27000円を請求されたものの、警察官2人がクラウドファンディングサイトで寄付金を集めてくれたそうで、1年前の出来事をこう振り返った。
「当時私のお腹は真っ平で、生理もあったのでハーマンの妊娠には全く気付きませんでした。出産は本当にあっという間の出来事で、ショックと驚きでいっぱいでした。私を二度も助けてくれた警察官2人にはとても感謝しています。」
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