【海外発!Breaking News】携帯を汲み取り式トイレに落とした校長、児童に無理やり探させる 殺人未遂で逮捕(南ア)
TechinsightJapan / 2021年3月25日 17時38分
昭和生まれの方なら、汲み取り式トイレの臭いを覚えている方もいるかもしれない。あの異臭が充満しているトイレの下に無理やり児童を下ろして、糞尿まみれの中に落ちた自分の携帯を探させた校長が殺人未遂の罪で逮捕された。『News24』などが伝えている。
事件が起こったのは3月1日、南アフリカ・東ケープ州のウギエ(Ugie)という町の小学校で、校長(49)がトイレに携帯を落としてしまったことから始まった。校長はまず児童らを何人か呼び、バケツでトイレの下にある便を取り除くよう指示した。それでも見つからなかったため、11歳の男子児童にトイレの中に入って探すよう命じたという。校長は「携帯を見つけたら200ランド(約1450円)をあげる」と約束し、男子児童に手袋を渡して制服を脱がせ、身体にロープを巻き付けるとトイレに下ろした。男子児童は膝の高さまである便の中で携帯を探したが結局見つからず、それでも校長はお礼として50ランド(約360円)を渡したそうだ。
このことを知った住民が小学校に問い合わせ、別の住民も州教育省に通報した。そして3月16日、その内容をコサ語で説明した動画を投稿したことで注目を集めた。また男子児童が糞まみれで歩いているのを何人もの児童が目撃しており、両親がおらず祖母と2人暮らしのこの男児は「恥ずかしくて学校に行きたくない」と言っているそうだ。男児は自らトイレに入ったのではなく、校長が小柄な体格を見て「彼ならトイレの下に入れるだろう」と言ったという。
のちに教育省は、校長に対して職務停止の手紙を送った。「児童たちへの敬意が欠如している校長の対応に、非常に申し訳なく思う。教師というのは、学校において親にあたるものだ。高貴な職業に対する破壊的行為である」と厳しいコメントをしており、男児を含む児童らにカウンセリングを手配した。
警察はこの校長を殺人未遂の罪で逮捕した。校長は後日、2500ランド(約18200円)の保釈金を払い釈放されたが、裁判が終わるまで学校に近づくことを禁止されている。なお校長の携帯は今も見つかっていない。
東ケープ州にある5037の公立校のうち1958校がいまだに汲み取り式、いわゆる「ボットン便所」であり、そこに落ちて死亡する例もあるため、政府は水洗式の設置を急いでいる。
画像は『News24 2021年3月17日付「Pit toilet scandal: Principal released on R2 500 bail, barred from returning to school」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)
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