【海外発!Breaking News】髄膜炎で手足の一部を失った女性「傷痕は隠さない」「パラリンピックで金メダルを目指す」(伊)<動画あり>
TechinsightJapan / 2021年4月21日 6時0分
スポーツが大好きだった15歳の少女が、急性細菌性髄膜炎により両足指や手指の一部を失った。少女は当初、皮膚に残った傷痕を隠していたものの、現在は肌をさらしてパラリンピックで金メダルを目指すプロのアスリートとして活躍している。『Shake My Beauty』などが、25歳になった女性の力強いメッセージを伝えた。
イタリア北部ボローニャに住むヴェロニカ・ヨーコ・プレバニさん(Veronica Yoko Plebani、25)は、自らのことを“髄膜炎のサバイバー”と呼んでいる。ヴェロニカさんは2011年4月、15歳の時に細菌の感染によって急速に髄膜に炎症を起こす「急性細菌性髄膜炎」を患った。
当時のヴェロニカさんは発熱、全身の痛み、皮膚が赤紫に変色するなどの症状で入院し、生死の境をさまよった。「まるで身体の中が燃えているようだった」というヴェロニカさんの命を救うため、医師は皮膚や組織が壊死した手指数本と両足先を切断。ヴェロニカさんの皮膚は、今でも火傷の痕のような深い傷が残っている。
ヴェロニカさんは「傷痕が一番酷いのは脚ね。皮膚が伸びないからケアが欠かせないの。それに腕や顔にも傷が残っているわ」と明かし、手術後の心の葛藤について次のように語った。
「手術からしばらくの間は、手足を隠していたの。周りの人にショックを与えたくなかったし、人にジロジロみられるのは気持ちがいいものではなかった。それに傷痕を見せるには勇気が必要だったから。」
「でも時間が経つにつれて、『私の傷は私の身体。私の身体は私そのものなんだ。人と違っていいじゃない』と思えるようになったの。だから自分の身体を隠すことを止めて、SNSでありのままの自分をさらけ出すことにしたのよ。人は多様性のある身体を知るべきだし、慣れる必要があると思うの。」
「SNSへの反応は意外なほどよくて、私に特別な力を与えてくれたわ。それで入院している時には『きっと私にはこういうことはできないだろう』と思ったことでも、まずは挑戦してみることにしたのよ。」
実は病気を患う前はスノーボーダーだったヴェロニカさんは、退院後すぐにカヤッククラブに参加し、「水の中では障がいを持っていることを感じない」と水泳も始めた。そして2014年にはソチで開催された冬季パラリンピックにスノーボードで出場し、2016年はカヤックでリオデジャネイロでのパラリンピックに参加した。
また2017年にはトライアスロンを始め、同年に開催されたパラトライアスロンワールドカップを含む2つの大会で金メダルを獲得した。次々に新しいことに挑戦してきたヴェロニカさんは現在、1週間に5回はプールで泳ぎ、週に5~6回は自転車に乗り、週2回はランニングをし、3度目となる東京パラリンピックに向けて練習を重ねている。
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