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【海外発!Breaking News】採掘作業員に懐くホッキョクグマの子ども 「まるで犬みたいだった」(露)<動画あり>

TechinsightJapan / 2021年4月25日 21時0分

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母親を亡くしたホッキョクグマの子どもは、食べ物を探しているうちに北極圏で採掘していた作業員たちのもとにたどり着いた。見かねた作業員らがエサを与えるうちに、その子グマは「犬のように懐いた」という。母親なしで生きていくには幼すぎた子グマは、ロシアの動物園によって保護された。『Siberian Times』などが伝えている。

露クラスノヤルスク地方の北極圏に位置するボリシェヴィク島で金の採掘作業をしていた作業員たちのところに、1匹のメスのホッキョクグマの子どもが頻繁に現れるようになった。

作業員らによると、この子グマの母親は数か月前に絶命したことが確認されていたという。母親を亡くした子グマは狩りをして満足な食料を得ることもできず、作業員たちが拠点で食事を作っていた匂いに誘われて近くにやって来たのだ。

作業員らは当初、野生動物に食べ物を与えるのは良くないとして見ぬふりをしていたが、お腹を空かせた子グマは何度も拠点に押し入ろうとしたという。事情を知っていた作業員たちは幼い子グマを不憫に思い、食べ物を与えるようになった。



すると味を占めた子グマはすっかり作業員たちに心を許し、懐き始めたのだ。作業員たちは「まるで犬のように懐いていたよ」と明かしており、その様子を捉えた映像には、はしごに登って遊ぶ子グマが映っている。地面に下りると作業員に近寄り、抱き着くようにしてじゃれる姿も見せていた。



作業員らはすっかり子グマの可愛さに夢中になっていたが、現地での仕事が終わり本土に帰る日がやってきた。数か月間をともに過ごした子グマはまだ幼く、たった1匹で生き延びることはできないだろうと作業員たちは判断した。拠点からは連絡することができなかったため、本土に戻ってすぐに関係者に連絡して対応を尋ねたそうだ。

この連絡を受けたロエフ・ルチェイ動物園の園長を務めるアンドレイ・ゴーバンさん(Andrey Gorban、56)が、子グマの保護に名乗りを上げた。

「作業員たちは子グマを1匹で残してしまったことを心配していました。大きなゴミ置き場を残していったので、『子グマはそこから食べ物を探してなんとか生き延びるだろう』と話していました。」

そう明かすアンドレイさんは、数年前に同地方に突然現れたやせたホッキョクグマを保護するプロジェクトに参加したことがあった。

その当時の経験を活かし他の専門家と協議した結果、ホッキョクグマはロシアで絶滅危惧種に指定されていることや、子グマ1匹では生き残れないと判断し保護することを決定した。

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