【海外発!Breaking News】ひとりぼっちのペンギン、南極のツアーボートに飛び乗る<動画あり>
TechinsightJapan / 2021年5月25日 6時0分
南極大陸の太平洋側に位置するロス海で昨年1月、観光客が乗るツアーボートに突然、1羽のペンギンが飛び乗ってきた。この時の様子はカメラに収められ、今月になって『NDTV.com』などが伝えて拡散している。
極地探検フォトグラファーのジョン・ボジノフさん(John Bozinov)は昨年1月、南極のロス海域北端部バレニー諸島沖をツアー中に珍しい光景に出くわした。ニュージーランドの首都ウェリントン出身のジョンさんは短い夏の1か月間を利用して南極ツアーを行っており、その日も数名のツアー客を乗せて「ゾディアック」と呼ばれるエンジン付きの小型ゴムボートを操縦していた。するとボートのすぐ横にペンギンがいることに気付いたという。
ジョンさんは「ペンギンは1羽だけで、周囲に仲間は見当たりませんでした。ただそのペンギンは、動いているボートに飛び乗ろうと何度かジャンプを繰り返しては失敗していたのです」と当時を振り返り、このように語った。
「私はペンギンがボートに乗りやすいようにエンジンを切り、観光客らと静かに見守ることにしました。そうしてペンギンはついに私たちのボートに飛び乗り、縁に座っていたツアー客の後方に着地したのです。」
「その後ペンギンは羽についた水滴をはらい、しばらくするとすぐ隣に待機していた同僚のボートに飛び移りました。ボートの先端で周りの景色を楽しんでいるかのようでしたが、10分ほどすると海に戻っていきました。」
極地探検のガイド歴6年というジョンさんは、ペンギンのコロニー周辺でかなりの数のツアーをこなしているものの、ペンギンがボートに飛び乗ってきたのは初めてのことだったという。ジョンさんはペンギンの珍しい行動についてこんな分析をした。
「ペンギンは、シャチやヒョウアザラシといった捕食者から逃れるためにボートに飛び乗った可能性もありますが、あの日のツアーではペンギンの天敵を見ることはありませんでした。そしてそれが、大胆な行動につながった可能性もあります。また迷子になったか、仲間がいなくて寂しかったためにあんなにフレンドリーだったのかもしれません。」
「私たちはペンギンを怖がらせることがないようにできるだけ静かにしていましたが、みんな興奮していましたよ。ペンギンに触れないようにして、写真もたくさん撮りました。あれは確実に、私の極地でのキャリアのハイライト。衝撃的でマジカルなひとときでしたね。」
『NDTV.com』によると、その時の個体はあごから耳の後ろにかけた黒いラインが特徴のヒゲペンギンで、南極大陸付近には大きなコロニーがあるという。
ちなみに今年3月には南極で、シャチから逃げるペンギンが観光客のボートに自ら避難する動画が拡散し話題となった。
この投稿をInstagramで見る john bozinov(@johnbozinov)がシェアした投稿
画像は『john bozinov 2020年2月16日付Instagram「66°55’02” S」』『ARY News 2021年5月23日付「WATCH! ‘Lonely’ penguin hops on board tourist boat in Antarctica」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
特集は「北極・南極から考える地球の未来」/パリ五輪金メダル・堀米雄斗さんが登場/舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」の裏側に潜入/小中学生向けニュース月刊誌『ジュニアエラ』10月号、9月13日(金)発売
PR TIMES / 2024年9月16日 22時40分
-
2週間ぶりに無事生還…「温室育ち」の脱走ペンギン なぜ生き延びられたのか 考えられる“3つのワケ”とは
東海テレビ / 2024年9月9日 21時28分
-
『グランメゾン東京』配信開始! 木村拓哉主演のTBSドラマ5作品の配信も決定
クランクイン! / 2024年9月1日 8時0分
-
南極の極限状況下でも安定した通信を――KDDI南極観測隊が語る越冬生活 KDDI MUSEUMで企画展も
ITmedia Mobile / 2024年8月20日 22時15分
-
KDDI MUSEUM、南極地域観測隊経験者と地球の未来を考える「KDDI南極アカデミー」を開催
PR TIMES / 2024年8月20日 12時15分
ランキング
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください