【海外発!Breaking News】草木を覆いつくす白い物体 一面に広がるクモの糸に地元民衝撃(豪)<動画あり>
TechinsightJapan / 2021年6月19日 21時15分
豪ビクトリア州では先週、暴風雨に見舞われ道路の冠水や死者2名を出すなど大きな被害が発生した。そんな中、シルクの布のようなものが植物を覆うようにして一面に広がった写真を地元住民がSNSに公開し、話題を呼んでいる。風になびくこの白い物体は全てクモの糸からできたものだ。大雨の影響で、クモたちが一斉に高い場所へ逃げようとしたことが原因と言われている。専門家によるとこの時期に見かけることがあるというが、地元住民らは目にしたことがなく驚いたようだ。『The Guardian』などが伝えた。
激しい雨に見舞われたのはオーストラリアのビクトリア州で、道路冠水のほかに住宅98軒が居住不可能な状態になり、さらに住宅84軒が浸水被害を受けたと公表されている。
猛威を振るった暴風雨もさることながら、同州南東部に位置するギップスランド地域では驚きの光景が広がったことで話題を呼んでいる。
同地域で地方議員として活躍するキャロライン・クロスリーさん(Carolyn Crossley)は今月14日、自身のFacebookに1本の動画を投稿した。そこには薄く白いシルクの布のようなものが、背の高い木から地面に生える草まで全てを覆うようにして広がっており、風にあおられてフワフワと動いている。
遠くまで広がるこの光景は日の光の加減もあり美しいと感じる人もいるかもしれないが、実はこれ、全てクモの糸からできたものだという。よく見ると、白い布のように見える糸の集合体の上に小さなクモが点在していることが確認できる。
動画の後半にはカメラの近くにある白いポールが映っており、そこには無数のクモがうごめく様子も捉えられていた。キャロラインさんは「この動画を共有せずにはいられなかったですね。自然は美しいものですが、破壊的でもあります。家屋の浸水を引き起こし、農場や企業を混乱に陥れた激しい天候は、未だに300軒の停電を引き起こしています」と記している。
この動画には「素晴らしい。信じられない光景だね」「ちょっと気味が悪いけど、これはすごい」「確かにこれは撮影せずにはいられないよ」「直接見てみたかったな」と驚きや感嘆の声が寄せられた。
メルボルン博物館で昆虫学の学芸員として勤めるケン・ウォーカーさん(Ken Walker)は「ビクトリア州では、雨の多い冬の時期になると時折見られる光景です。クモは様々な種類の糸を作り出しますが、今回の“バルーニング(ballooning)”と呼ばれる行動に使われる糸は非常に細く、これを使用して風に乗って飛んで行くのです。クモたちは100キロの距離を飛ぶこともできるんですよ」と、今回の光景はそれほど珍しいものではないと明かしている。
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