【海外発!Breaking News】片道2時間半を徒歩で通勤する青年 1人の小さな親切が大きな助けに繋がる(米)<動画あり>
TechinsightJapan / 2021年6月26日 21時50分
他者との繋がりが薄れてきたことを感じるこの時代に、小さな親切から生まれた心温まるストーリーがアメリカより届いた。片道2時間半を徒歩で通勤する青年を偶然見かけた男性は、彼を車で送っていくことにした。青年の仕事に対する姿勢に感銘を受けた男性がFacebookにその話を投稿すると、青年が通勤用の車を購入できるようにと多くの寄付金が集まった。さらに免許を取得するまでの通勤手段として、新しい自転車をプレゼントする人まで現れたのだ。『KESQ』などが伝えている。
太陽が照りつける初夏の暑さだった今月15日、米オクラホマ州ムーアで車を運転していたマイケル・リンさん(Michael Lynn)は、シャツを脱いで歩く1人の青年の姿を見つけた。
「暑そうだな」とマイケルさんは思いつつも、用事を済ませるためにそのまま青年の横を通り過ぎた。しかしその帰り道、再び同じ青年が歩き続ける姿を発見したという。
驚いたマイケルさんが「今日は本当に暑いな。乗っていくかい?」と声をかけると、青年は「お願いします!」と答えた。
マイケルさんは「君がずっと歩いていたのを見かけていたんだ。どこへ行くんだい?」と尋ねると、車に乗ったドンテ・フランクリンさん(Donte Franklin、20)は、チェーンレストラン「Buffalo Wild Wings」へ仕事に行く途中だったことを明かした。
ドンテさんはこの店の調理場で働いており、片道2時間半の距離を毎日徒歩で通っているというのだ。そして仕事を終えて疲れ果てた状態で、再び2時間半の道のりを歩いて帰路につく。
これを聞いたマイケルさんは「徒歩2時間半もかけて仕事に行くなんて、僕だったら無理だよ」と驚いたという。
道中はマイケルさんが質問し、ドンテさんは自身を取り巻く状況を話した。シフトのある日は必ず始業の3時間前には家を出ていると言い、これまでに一度も遅刻したことはないそうだ。
また過酷な通勤にもかかわらず、ドンテさんがこれほどまでに仕事に熱意を向けるのは、16歳の時にC型肝炎で亡くなった母親の影響があることも明かした。母親との思い出までは語らなかったが、ドンテさんはその後兄弟に育てられたと話しており、辛く厳しい経験をしてきたようだ。
そして店に着いてマイケルさんが「今日のご飯を食べるお金は持っているの?」と尋ねると、ドンテさんは「持っていないです」と言うのでマイケルさんは20ドル(約2200円)を手渡して別れたそうだ。
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