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【海外発!Breaking News】「先生、お金がないんです」依頼人からカニを渡され、快く受け取った弁護士(フィリピン)

TechinsightJapan / 2021年6月27日 6時0分

【海外発!Breaking News】「先生、お金がないんです」依頼人からカニを渡され、快く受け取った弁護士(フィリピン)

裁判沙汰になるトラブルを抱えた人にとって弁護士は頼りになる存在だが、その費用は決して安いとは言えない。ところがフィリピンで、弁護士費用を払うことができないという依頼人から代金の代わりにカニを快く受け取った弁護士がいた。この心優しい弁護士に対して多くの称賛の声が集まっている。『WORLD OF BUZZ』『The Filipino Times』などが伝えた。

フィリピンのソルソゴン州で弁護士をしているノエル・アレン・ボーズさん(Noel Allen Bose)が現地時間16日、依頼人のために裁判に出廷した際の出来事をFacebookに綴ったところ、多くの関心を集めることとなった。

ノエルさんは裁判所での公聴会が終わった後、依頼人から「弁護士費用を払うお金がない」と言われてしまったようだ。しかし依頼人はノエルさんに恩を感じていたのか、お金の代わりにカニで支払うことを申し出てノエルさんはこれを快く受け取った。

ノエルさんがFacebookに投稿した写真にはカニの束を片手に持って裁判所の前に立ち、微笑む自身の姿があった。また公聴会が終わった後の当時の依頼人とのやりとりが、次のように綴られていた。

依頼人「先生、実は弁護士費用を払うお金がないんです。それで前回の分の支払いだけで構わないでしょうか?」
ノエルさん「それでいいですよ。それで構わないです。」
依頼人「(カニを手渡しながら)先生! ありがとうございます!」
ノエルさん「……」

ノエルさんの投稿には10万件以上もの「いいね!」が集まり、称賛の声が続々と寄せられた。

「カニはお腹を満たしてくれますが、あなたの投稿は心を満たしてくれました。ありがとうございます。政府、民間で働く全ての弁護士に感謝します。」
「ノエルさんありがとう。あなたが助けてくれたことを僕は決して忘れません。」
「ノエル、あなたってばどうしてこんな素晴らしい人に育ったのかしら。」

中にはノエルさんの兄弟と思われる男性から「さすが僕のブラザー! 正義にお金なんていらない!」といったコメントも見られた。その後ノエルさんは、カニを調理して美味しく食べたことをコメント欄で明かしている。

ちなみに求人サイト「Indeed」のフィリピン版によると、フィリピンの弁護士の月収は平均で4万6993ペソ(約10万7200円)とのことだが、全ての職業の平均月収1万5200ペソ(約3万4680円)と比べるとはるかに高給であることが分かる。

画像は『Noel Allen Bose 2021年6月16日付Facebook「Pagkatapos ng isang hearing sa malayong korte.」、2021年6月16日付Facebook「Update」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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