【海外発!Breaking News】露の軍用犬高度4000メートルから大空へ 「全く取り乱さず」将来的には8000メートル目標に<動画あり>
TechinsightJapan / 2021年7月9日 6時0分
上空遥か高くで人と一緒に大空を舞う犬。合成されたかのようなこの写真は、ロシア軍がテスト飛行を行った際に撮影されたものだ。派遣先で飛行機やヘリコプターが着陸できない場合にも軍用犬が出動できるように、こうした訓練を既に8回行ったと明かされている。犬は落下中も取り乱すことはなく、着陸後も隊員の指示に従うほどの落ち着きぶりを見せたという。『The Sun』などが詳細を伝えた。
ロシア国防省が運営する国営テレビチャンネル「Zvezda」によると、今回の映像は軍事・救護活動のために出動する軍用犬が戦闘地域等に上空から着地できるかどうかのテストを行った際に撮影されたものだという。
公開された映像には、口輪をした軍用犬が専用のベストを着て隊員とペアになり、小型の飛行機に乗り込む姿が映っている。高度13000フィート(約4000メートル)まで飛行している間、犬はペアの隊員に撫でられながら外の様子を窓から覗いており、大人しい様子を見せていた。
そして隊員と犬がハーネスで繋がったまま開いた扉に立つと、ジャンプして大空へ飛び出した。犬は落下中も暴れる様子はなく着陸後も隊員の隣で大人しくお座りをしている。今回軍用犬とともにテストを行ったアンドレイ・トポルコフさん(Andrey Toporkov)は「同様のテストを既に8回終えている」と明かし、このように語った。
「機内で犬は窓から雲を眺めていましたよ。飛び降りるためのハッチが開くと、強い風が吹き込み大きな音もなりますが、ハンドラーのおかげで犬は取り乱すことはありません。」
「事前にエサをあげたり撫でたりして犬と信頼関係を築くことで、犬もハンドラーを信頼して問題なく飛び降りることができるのです。そしてハンドラーも怖がってはいけません。犬がハンドラーの恐怖を感じ取ってしまうからです。」
「落下中は左右に旋回しながらも下を見て地面を確認しており、地面を捉えるために足を動かしていますよ。」
この訓練を行えば、飛行機やヘリコプターが着陸できない場所でも軍用犬を配備することが可能になる。そのために犬専用の特殊なハーネスも開発されており、製造工場へ視察に訪れたプーチン大統領の姿も報道されている。
今回のプロジェクトを行っている、民間航空向けの製品を開発するロシア企業「Technodinamika」は今月6日、介助犬用のパラシュートシステムの国家試験を年内に終了し、早ければ来年にはロシア国防省へ導入することを発表した。
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