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【海外発!Breaking News】故人の歯をアクセサリーに加工する女性「悲しみを乗り越える助けに」(豪)

TechinsightJapan / 2021年7月12日 5時0分

【海外発!Breaking News】故人の歯をアクセサリーに加工する女性「悲しみを乗り越える助けに」(豪)

愛する人や大切な人が亡くなった後、故人の物を身につけて身近に感じていたい―そんな思いに答えるため、故人の歯をアクセサリーに変える女性がオーストラリアにいる。「悲しみを乗り越えようとする人の助けになりたい」という思いで、様々なものを持って依頼にくる人々の期待に応えているという。『Mirror』などが伝えた。

豪在住のジャッキー・ウィリアムズさん(Jacqui Williams、29)はビクトリア州メルボルンで、故人の一部を取り入れたアクセサリーを製作・販売する会社「Grave Metallum Jewellery」を運営している。

「全ての生き物に平等に訪れる悲しみや喪失感と向き合い、それを乗り越えようとする人々の助けになりたいと思い、私はこの仕事をしています」と語るジャッキーさんの手掛けるアクセサリーには、故人の髪の毛や亡くなったペットの遺灰を使ったものが多い。その中でも一風変わったデザインのものがある。それは故人の歯を使ったアクセサリーだ。

製作のための歯について、ジャッキーさんは「自身の子どもの歯を持っている母親は多いですし、多数の人は抜けた自分の歯を保管しているので、遺品の中から見つかりやすいのです」と明かしており、さらに金歯など金属製の物は火葬されても燃えずに残るので、比較的手に入れやすいと話す。



歯を受け取った後は、“ロストワックス鋳造”という方法で製造を行う。これは蝋(ワックス)で原型を作り、そこに金属を流し込んでアクセサリーのベースを作る方法だ。金属には銀や金、プラチナなどを用い、そこにサファイアやダイアモンドなどの宝石でアクセントをつけていく。

デザインによっては細かい手作業も増えてくるそうで、製造期間は6~8週間、価格は262~7483ドル(約28000~82万円)という。

ジャッキーさんは「私は子供の頃から、人生の病的な側面に惹かれていました。そして数年前に友人を亡くしたことをきっかけに、悲しみを乗り越えようとする人の助けになりたいと考えるようになりました。悲しみは共有することで対処できるのです」と事業を始めたきっかけを明かした。

故人の歯をアクセサリーにするだけでもインパクトがあるが、ジャッキーさんがこれまでで一番記憶に残っている依頼は「IUD(子宮内避妊具)をアクセサリーの一部に使ってほしい」というものだった。しかし「IUDはプラスチックでしたので、お断りしました」と話しており、製作することはできなかったそうだ。

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