【海外発!Breaking News】1歳でボタン電池を誤飲し28回の手術を受けた男児、5歳になるも「100%の回復は望めず」(英)
TechinsightJapan / 2021年7月13日 21時52分
英ウエスト・サセックス州に暮らすオーリー・レノン君(Ollie Lennon)は今から約4年前、1歳の時にボタン電池を誤飲し、28回もの手術を受けた。このたびオーリー君の父エリオットさん(Elliott)が『The Sun』などのインタビューで「今でも完全な回復は難しい状態」と明かし、ボタン電池の危険性について語った。
英ウエスト・サセックス州ワージングに住むエリオットさんと妻クリッシーさん(Chrissy)は2017年5月29日、子供たち2人を居間で遊ばせ、キッチンで昼食のサンドイッチを作っていた。
そして支度を終えて居間に戻った夫妻は、オーリー君が咳のような、何かを喉に詰まらせたかのような奇妙な音を出しているのに気付いた。
エリオットさんは「オーリーが食事を始めると、固形物を全て吐き戻し、そのうちまるで血の塊のような黒い液体を吐き出したのです。それで近くのワージング病院に連れて行くと『喘息か咳を伴う咽頭炎でしょう』との診断を受けました」と当時を振り返る。
その翌日のこと、体重計に乗ったクリッシーさんは入っているはずの電池が取り出されていることに気が付いた。オーリー君はこの日も嘔吐しており、嫌な予感がしたクリッシーさんは慌てて病院に向かい、レントゲン検査で息子の喉の奥にボタン電池が貼り付いていることを知ったのだ。
オーリー君はすぐに手術となり、ボタン電池は約1時間半後に摘出されたもののすでに腐食が始まっていた。医師らはオーリー君の内部粘膜の化学やけどを心配し、薬による昏睡状態に置くとサウサンプトンの病院に搬送した。
ボタン電池は誤飲して1か所に停滞すると放電が起こり、早くて2時間で重度の化学やけどを引き起こす。そのため停滞時間が長ければ長いほど粘膜への影響は深く広くなる。また酸性の胃液によって腐食すると、中身(電解液)が漏れ出して胃に穴が開く危険性もある。
誤飲からすでに丸一日が経っていたオーリー君の場合、喉頭から気管支(肺につながる太い気道)に傷がついて化学やけどを起こしており、医師らはオーリー君を昏睡状態に置いたまましばらく様子をみた。この時点ではオーリー君の食道や喉、主要臓器に穴は確認できなかったが、6月初めに気管に約2.5センチ(1インチ)の穴が開いていることが判明。これによりオーリー君は左肺の虚脱を起こし、専門医がいるロンドンのグレート・オーモンド・ストリート病院の集中治療室へと転院した。
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