【海外発!Breaking News】クマに追われた夫妻が奇跡の生還 10日間におよぶ恐怖体験を語る(露)
TechinsightJapan / 2021年7月25日 6時0分
途中で溺れかけたニナさんだったが、アントンさんに引き上げられて何とか渡りきり、すぐに新たな木に登った。するとクマも川を泳ぎ、すぐに追ってきたという。
夫妻は新たな木の上で、樹木の皮を食べ、交代で眠りながらさらに2日間を過ごした。そのうち大きなヒグマが現れ、2人を狙っていたクマを追い払った。2人にとっては新たなクマが現れただけだが、2頭目のクマは降りてこない夫妻を早々に諦め、森へと消えていったそうだ。
それからの夫妻は、一日に400メートルずつ木から木へとクマに注意を払いつつ移動していった。途中で3頭目のクマにも遭遇したが、そのクマは2人には気づかなかったようだ。
そして11日目の朝、アントンさんとニナさんは壊れた車のある場所に再び戻ってきた。
夫妻が車に到着すると、すぐに他の車が通りかかったことでようやく救助されたのだった。アントンさんとニナさんは極度の脱水症と疲労で衰弱していたものの、打撲やかすり傷程度で大きな怪我はなかった。
その時の喜びを、のちにニナさんはこのように明かしている。
「車につくや否や、他の車が近づいてくる音が聞こえてきました。その車を見つけた私は、嬉しくて泣いてしまいました。」
ロシア動物学研究所でシニア研究員を務めるイゴール・ドロニンさん(Igor Doronin)は「2人の生還は奇跡に近い」として、以下のように述べている。
「一度狩りを始めたクマから逃げることはほぼ不可能です。この夫妻は本当に幸運でした。クマは数週間も人をつけ狙うこともあるほど、執拗で我慢強い捕食者ですからね。」
なおカムチャッカ半島には約2万3000頭もの野生のクマが生息していると言われており、昨年は4件の事故が発生し、2名が命を落としている。
画像は『Mirror 2021年7月20日付「Couple spend 10 days hiding in trees while hungry bear stalks them through woods」(Image: The Siberian Times)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 YUKKE)
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