【海外発!Breaking News】難病で40回以上も骨折の8歳少女が魅せた渾身のシンクロ演技に涙「陸上ではできないことが水中ではできる!」(米)<動画あり>
TechinsightJapan / 2021年7月28日 22時50分
“骨形成不全症”という骨がもろく簡単に折れてしまう疾患を持って生まれた8歳の少女が、このほどアメリカのジュニアオリンピック選手権に登場し、アーティスティックスイミング(シンクロナイズドスイミング)でソロ演技を披露した。これまでに40回以上も骨折し陸上での活動には制限がある中で過ごしてきた少女が、水中で輝く姿に多くの人が心を打たれていると『Upworthy』などが伝えた。
骨の構成成分の1つであるコラーゲンの遺伝的な変化が原因で発生する“骨形成不全症”は約2~3万人に1人の発症率で、日本では難病に指定されている。全身の骨が生まれつきもろく、すぐに骨折しやすいという特徴がある。
アメリカ在住のナタリエ・ニューマンちゃん(Natalie Newman、8)はそんな難病を抱えて生まれてきた。これまでのたった8年間の人生で、すでに40回以上の骨折を経験しているという。単純計算で1年間に5回も骨折していることになり、その苦労がうかがえる。
わずかな衝撃でも骨折してしまうため陸上での活動は大幅に制限され、移動時には車イスを使用することもあるナタリエちゃん。そんな彼女は、骨折の不安にとらわれることなく自由に動き回ることができる環境を見つけた。それは水の中だった。
水中では浮力が働き、近くに人や物がなければどんなに動き回っても骨折することはない。ナタリエちゃんにとって水中は自分の骨の弱さなど忘れ、自らを強く自由な存在であると再認識させてくれる場所だった。
さらに地上では活動制限があるため筋力も落ちやすくなるが、それを補うことができるプールでの運動はナタリエちゃんに最適だった。しかもプールでの運動を続けることで、筋肉をつけることだけではなく自身の持つ粘り強さも磨いていった。
そして忍耐強くトレーニングを続けたナタリエちゃんは、先月26日から今月3日にかけてアメリカで開催されたジュニアオリンピック選手権AWD(障害を持つアスリート)部門における「アーティスティックスイミング(国際水泳連盟が2018年4月1日より“シンクロナイズドスイミング”から呼び方を変更)」への出場権を掴み取った。
ジュニアオリンピック選手権はアメリカのアーティスティックスイミング協会が毎年開催する最大規模の大会で、地方大会で予選を通過した約1000人が集まる大会だ。
ナタリエちゃんはソロで出場し、ディズニー映画『モアナと伝説の海』の挿入歌“どこまでも ~How Far I’ll Go~”の楽曲に乗せて演技を披露した。
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