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【海外発!Breaking News】交通事故で娘を亡くした夫婦、時速177キロで運転していた友人を赦し“息子”として迎える(英)

TechinsightJapan / 2021年8月9日 21時52分

こうしてマリアさんの死から2日後、夫妻はニックを自宅に招いた。

エリザベスさんは、当時の様子をこのように振り返っている。

「怯えた顔のニックは、部屋に入るとフェルナンドのところに真っすぐにやって来てハグをしたわ。そして何度も何度も『どうか赦して下さい』って謝った。その後2人は泣きながら崩れ落ち、フェルナンドはニックにこう返したの。『息子よ、君を赦す』とね。」

フェルナンドさんは「あの瞬間、自分の中の怒りが消えたんだ。慈悲や思いやりの気持ちが湧いてきて、人を責めたり恨んだりする気持ちがなくなった。もしずっとそんな気持ちでいたら、自分が壊れていただろうね。それからだよ。私はニックを愛することに決めたんだ。ニックは私の息子になったんだよ」と心に大きな変化が生まれたことを明かしている。

夫妻はその後、ニックと毎日話をし減刑を求めて奔走した。また行き場のないニックを自宅に招き、6週間を一緒に過ごした。

2017年11月、ニックは4年半の運転禁止と懲役5年の有罪判決を受け、ワンズワース刑務所に収監された。夫妻は週1回はニックと面会し、2018年2月には環境の良いメードストン刑務所に移送された。こうして3年半の服役後、ニックはシンガポールに強制送還された。

エリザベスさんは「『あなたたちの行動は全く理解できない』と言われることもあるし、夫は『娘にかけていた愛情をニックにシフトさせている』と信じているわ。でもニックは夫にとてもよく似ていてね。ニックのそばにいることで私が癒されたの。きっとマリアも同じ気持ちだったと思うわ」と吐露し、ニックの現在の様子についてこう述べた。

「ニックはシンガポールで本当によくやっているの! 彼は結婚して、もうすぐ赤ちゃんが生まれるのよ。コロナがなければ会いにいくんだけど、今は毎日話をしているわ。」

またフェルナンドさんは最後に、こんな言葉を残している。

「人を赦すということは、赦される側だけでなく赦す側にも真の恩恵があるんだ。マリアはもう戻ってこない。でもニックを赦すことで私の心が癒されたんだよ。」



ちなみにこのニュースには「彼らと同じことはできない。加害者には同じ苦しみを味わって欲しいと思ってしまう」「これはなかなかできないこと」「なぜあれだけのスピードを出していたのか。なぜシートベルトをしていなかったのか。防げる事故だっただけにつらい」「憎しみから得られるものはない。人を赦すことは容易くないが、怒りや憎しみは捨てるべき」「この男性が罪を受け入れ、より良い人生を歩んでくれることを祈る」といった声があがっている。

画像は『SussexLive 2021年8月5日付「Brighton parents forgave their daughter’s killer and even let him move into their home」(Image: Adam Gerrard / Daily Mirror)(Image: Fernando Jimenez)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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