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【海外発!Breaking News】致死率98%超 脳を食うアメーバで7歳男児死亡(米)

TechinsightJapan / 2021年8月17日 5時0分

【海外発!Breaking News】致死率98%超 脳を食うアメーバで7歳男児死亡(米)

米カリフォルニア州在住の7歳男児が今月初め、淡水に生息し脳に寄生して組織を食べる殺人アメーバによる感染症「原発性アメーバ性髄膜脳炎(PAM)」で死亡した。『CBS Sacramento』『7NEWS』などが伝えている。

「原発性アメーバ性髄膜脳炎(PAM)」に感染して亡くなったのは、カリフォルニア州北部テハマ郡在住のデイヴィッド・プルーイット君(David Pruitt、7)で、先月30日に地元の救急救命室に搬送された後、UCデイビス・メディカル・センターにヘリコプターで移送されていた。入院当時、デイヴィッド君の脳は酷く腫れており、人工呼吸器に繋がれたものの8月7日に息を引き取った。

PAMは川や湖、池などの比較的温かい淡水に生息する殺人アメーバ‟フォーラーネグレリア”による感染症で、人の鼻から侵入すると脳に寄生して組織を食べる。デイヴィット君が感染したのはテハマ郡の湖とみられており、湖の名前や2人の妹が一緒に泳いでいたのかなどの詳細については明らかにされていない。

PAMの初期症状は発熱、寒気、嘔吐、頭痛などで、悪化すると首の痛み、痙攣、意識障害、幻覚などを起こして昏睡状態に陥り、1~18日後には死に至る。致死率は98%~99%とも言われ、デイヴィッド君が病院に搬送された時は症状がかなり進み、脳が殺人アメーバによって溶かされてしまった状態とみられる。

PAMの予防には水温が高く水位が低い7~9月の入水を避けたり、鼻クリップやマスクの使用、頭を水に入れないことなどが有効だという。デイヴィッド君の死を受け、2010年夏に当時7歳だった息子カイル君を亡くした両親が立ち上げ、PAMの認知度向上や予防のための活動を行っている非営利団体「カイル・ケアズ・アメーバ・アウェアネス(Kyle Cares Amoeba Awareness)」は「PAMの致死率は99%。しかし100%防ぐことが可能。これ以上犠牲者を出さないためにも、もう一度PAMの症状、予防法を確認して欲しい」と呼びかけている。

なおテハマ郡ヘルスサービス機関が今月4日に公表したデータによると、カリフォルニア州では1971年以降にPAMが10例報告されているという。またアメリカ疾病予防管理センターは、米国内でのPAMの発症は1962年から2019年の57年間で148例、感染者の平均年齢は12歳、男性が75.6%であることを公表している。

ちなみに昨年8月には米フロリダ州で、家族と一緒にキャンプに出かけた13歳の少年がPAMに感染して死亡した。湖で泳いだ2日後に吐き気、嘔吐、激しい頭痛、首の痛みに襲われ、10日後には全ての脳活動が完全に停止し人工呼吸器が外された。

画像は『GoFundMe 2021年8月4日付「Help The Pruitt Family」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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