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【海外発!Breaking News】アメリカンショートヘアなど密輸された猫154匹を殺処分(台湾)

TechinsightJapan / 2021年8月23日 4時0分

【海外発!Breaking News】アメリカンショートヘアなど密輸された猫154匹を殺処分(台湾)

台湾・高雄で今月20日、アメリカンショートヘアなど高価な品種の猫154匹を密輸しようとした漁船の船長らを海巡署(海上保安庁に相当)が逮捕した。農業委員会動植物防疫検疫局によれば、生きた動物を密輸しようとして摘発されたものとしては過去最多という。密輸された猫は狂犬病やその他のウイルスを保有している可能性があることから、21日午後3時までにすべて殺処分されている。『自由時報』が伝えた。

高雄の警備隊によれば、密輸に関与した漁船は8月14日に台湾北部の八斗子漁港から出航したところを特別部隊がレーダーで捕捉し、追跡していた。8月19日に南部の安平の沖合で漁船を停止させ、船長および乗組員4人を漁船とともに高雄港へ連行した。船長らには病院でPCR検査を受けさせ、陰性であることが確認された後、20日午後6時に船内の捜索を開始。62個のケージに入れられた猫154匹を押収した。

『自由時報』によれば、押収されたのはアメリカンショートヘアやラグドール、ロシアンブルー、ブリティッシュショートヘアなど高価な品種の猫で総額600万元相当(約2,350万円)とのこと。防疫検疫局によれば、過去にも高級品種の猫や犬、鳥類などの密輸が発覚していたが、一度に100匹以上の高級猫が密輸されたケースは初めてだという。

また154匹の猫は検疫を受けておらず、どこから持ち込まれたのかも明らかになっていない。よって疫病リスクが極めて高く、家畜やヒトへの感染防止のために捜査当局が密輸と判断した場合はただちに殺処分することが規定により定められているそうだ。通常は24時間以内に行われるという。

この報道に動物保護団体が猫を救おうと立ち上がっていたが、防疫検疫局の副局長は「国内で発生する動物の感染症の多くは動物の密輸によって引き起こされている。国内の動物の安全を守るために必要な措置だ」と説明し、口蹄疫の感染拡大の際には多くの農場が負担を強いられ、産業に甚大な被害をもたらしたことを引き合いに出して理解を求めた。

なお密輸に関与したとみられる船主、船長、乗組員らはすでに送検されており、今後「懲治密輸条例」(中国語:懲治走私條例)、「動物伝染病予防条例」(中国語:動物傳染病防治條例)などに基づいて処罰を受けることになる。また農業委員会漁業署は当該漁船が漁業法の関連規定に違反したとして、漁船の漁業許可および船長の操縦免許などを取り消している。

画像は『自由時報 2021年8月21日付「154隻走私貓已全數安樂死 漁船、船長執照將撤銷」(海巡署提供、本報合成)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 片倉愛)

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