【海外発!Breaking News】草食のはずのゾウガメが小鳥を捕食 専門家「恐ろしい光景だった」(セーシェル)<動画あり>
TechinsightJapan / 2021年8月27日 16時0分
アフリカ大陸の東に位置するセーシェル共和国で、草食動物と思われていたゾウガメが小鳥を狩るという驚きの姿が撮影された。野生で狩りをしているシーンをカメラが捉えたのは史上初のことで、専門家も「恐ろしい光景だった」と驚愕している。『The Guardian』などが伝えた。
今回の映像は2020年7月にケンブリッジ大学動物博物館の生態学研究者たちが撮影したもので、インド洋に浮かぶセーシェル共和国のフリゲート島での出来事だった。
研究責任者であるケンブリッジ大学・ピーターハウスカレッジのジャスティン・ガーラックさん(Justin Gerlach)は、学術雑誌『カレントバイオロジー(Current Biology)』へ今月23日に掲載した論文の中で「全く予想外の行動であり、野生のゾウガメの中では見たことがない」とコメントしている。
映像には倒木の上をゆっくりと歩く雌のゾウガメが、左にいるアジサシ科の鳥の黒いヒナを追いかけている。ゾウガメはヒナに追い付くと口を大きく開けて食べようとしているが、ヒナは羽ばたきながらそれを避けるようにゾウガメから遠ざかる。
その後もゾウガメはゆっくりとした動きだが、しつこくヒナを追いかけている。ヒナが飛べるのかどうかは不明だが、空を飛ぼうとはせず翼を広げ威嚇するような行動を見せる。
そしてついにヒナを倒木の端にまで追い詰めたゾウガメは、大きな口でヒナの頭をパクリとくわえた。すぐに口から出したが、ヒナが力なく地面に倒れたところで映像は終わっている。研究者たちはその後、ゾウガメがヒナを捕食するシーンを観察したという。
一連の捕食行為は7分かかったそうで、ジャスティンさんは「非常に恐ろしいものだった。このカメはただうろついているのではなく、とても慎重に動いています。ヒナに向かってまっすぐに近づき、明らかに何かをしようとしています。カメは自分が何をしようとしているのか理解しており、以前にも経験があるのだろうと思います」と述べている。
フリゲート島はエコツーリズムのために管理されており、約3000頭のゾウガメが生息している。「ゾウガメは一般的に厳格な草食動物と考えられている」と論文に記されており、今回撮影されたゾウガメは“アルダブラゾウガメ(Aldabrachelys gigantea)” という種に分類されている。
これまでは完全な草食動物と考えられていたゾウガメだが、動物の死体を食べる姿やカルシウム摂取のために骨やカタツムリの殻を食べる姿が目撃されていた。
-
- 1
- 2
この記事に関連するニュース
-
「家猫」は脅威の“侵略動物”か さまざまな生物を絶滅に追い込んだ? 「2000種以上を食べてきた」
ITmedia NEWS / 2024年6月26日 8時5分
-
森林総合研究所と日本獣医生命科学大学が共同でアライグマにおけるマダニの寄生状況を調査 ― より多くのマダニを運ぶアライグマはオス、顔と耳に集中するマダニ寄生
Digital PR Platform / 2024年6月17日 20時5分
-
エミレーツ航空、ケンブリッジ大学に拠点を置くアビエーション・インパクト・アクセラレーターと連携し、環境への排出削減をめざす研究開発への資金提供を約束
PR TIMES / 2024年6月6日 22時40分
-
ゾウガメVS猫⁉ 好奇心を抑えられない猫ちゃんが、達人の間合いでジリジリと亀に忍び寄る
ニコニコニュース / 2024年6月1日 11時30分
-
完全肉食のネコ科動物も空腹時には植物を食べる可能性、京大が確認
マイナビニュース / 2024年5月30日 17時24分
ランキング
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください